素敵な明日を願って...4 (ページ23)

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【罰当たり】ページ23

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冴島side

今日の救命は午後の部長のオペの話で持ち切りだった

ヘリポートもそのうちの一つ

梶「でも、心臓止めちゃって頭の方、大丈夫なのかな？」

冴島「体温を下げれば20分は大丈夫なんだそうです、」

器材補充を行う私に梶さんが声を掛けた

冴島「オペは翔北各科で一番オペ実績のある医師たちが当たります、」

梶「なら、安心だな」

冴島「でも...優秀な脳外科医でも一生に一度あるかないかのオペらしくて、」

そう言った私に梶さんはあちこちで買ってきたお守りを

『渡しておいてくれ、』と私に託した

これって...かえって罰当たりなんじゃ...？

藍沢side

朝イチで外来にやってきた増田貴志くん

タバコの誤飲で胃洗浄を行っていた。

藍沢「はい、もう大丈夫だよ」

処置を終えてレントゲンと明日の再来の予約を辻さんに頼んだ

増田「何でも口に入れちゃダメよ？

でも...先生ホント、すごーい！」

「救命は不注意な親の尻拭いをする場所じゃありません。

藍沢先生、白車到着するって」

隣の病床で処置を行っていた桃田がそう言った。

今日はやけに機嫌が悪いな...

白石とも合流して患者を受けに行く

白石「意識なし？」

「4階から転落だって。」

藍沢「今日会えそうか？」

白石「一応12時にランチの約束したんだけど...」

今日、父親と会う約束をしているらしい

藍沢「桃田、24日シフト代わってくれ」

「いいよー」

二つ返事でそう返したのは彼女とは長い付き合いで

24日が母さんの命日であることを知っているからだろう。

20年以上わけもわからず行っていたお墓参り

今年は違う気持ちで行けそうだ

なんて思っていたら救急車が到着した

救急隊「小野武文さん、45歳

4階手すりより誤って転落、出血性ショックです」

「頸動脈の振れ、弱い

心停止直前ね、急ごう」