【外来】 ページ3
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藍沢side
昼食を食べることなく桃田と外来に向かった。
担当する患者は青山美樹さん
藍沢「どうされました?」
そう声を掛けながら椅子に座ると患者が言った。
青山「ちょっと遅くないですか?さっきからずっと待ってるんですけど、」
これでも昼食を抜いてきたが、と言いたい気持ちを抑えた
藍沢「すいません、」
青山「昨日バイクで転んだ時に脚を打ったんですけど、」
そう言って彼女見せた脚、脛の辺りがボコッと膨らんでいた
藍沢「失礼します、」
触診を始めると女性は痛がった
青山「昨日は痛かったんだけど、ほっといたら今度は腫れてきちゃって...
痛さはマシになったんだけど、」
藍沢「車椅子用意して、大至急!
...コンパートメント症候群です、
一刻も早く処置しないと脚を切断しなきゃいけなくなります。」
その言葉を聞いて彼女は不安そうな表情を漏らした
藍沢「内圧測定の準備、」
急がないと...
桃田side
藍沢先生が処置をする隣の病室、患者は山本信弘くん
苦しそうに呼吸をしていた。
園田「喘息の重積発作です、サチュレーションも出ません」
聴診器を背中に当てるとやっぱり上手く呼吸が出来ていなかった。
「挿管しよう、チューブのサイズは5」
ナースにそう指示を出して声を掛けた
「ちょっと苦しいけど横になろうか、ね?」
そう言って彼を寝かせた
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作者名:愛音 | 作成日時:2020年12月21日 15時