素敵な明日を願って...4 (ページ18)

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【いい母親】ページ18

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白石「そうなってみて初めて気付きました...

ヒーローじゃなくていい、元気でいてほしい

ただ元気でいてくれれば、って...

今私はそう思います。

ヒーローでいることがそんなに大事ですか？

家族のためにベストな決断をしてください。

田上さんは3歳の時から自分の勇気を試してきた

本当の勇気を知ってる人だと信じています、」

奥さんと娘さんのためにも、ただ生きてほしい...

私の思いが通じたのか、彼は現役引退を決めた。

田上「先生、

先生に貰って欲しい、もう要らないから...」

彼が私に渡したのはボルトのネックレスだった

和美「来年からはハラハラしなくて済む冬になります...」

彼女は少しだけ安心していた

そんな彼らを追いかけて声を掛ける

白石「田上さん！

これは、私から楓ちゃんにプレゼントさせてください」

それはボルトのネックレス

白石「だって...誇りです、これは

楓ちゃんにとっても、」

楓ちゃんの目線まで腰を下ろして彼女の首にかけてあげる

不思議そうな顔をしていた彼女に『大きくなったらパパに聞いて？』とだけ伝えた

藍沢side

包帯を巻きなおす俺に青山さんはさっきの話をした

青山「あなたもお母さんに言いたいこといっぱいあるでしょうね、」

藍沢「...いえ、

ただ聞いてみたいです。

子どもと一緒に居られる時間は短いってわかってたのか、

少なくともあなたはそれに気づいた

その上で一緒に住まない方を選んだ...子どものために

あなたは良い母親です。

良い母親だと俺は思います、」

俺は彼女の目を見てそう言った

彼女は俺に『ありがとう、』と礼を言って涙を流した。