【辛そうな顔】 ページ12
.
藍沢side
桃田が緋山の処置を終えたことを橘先生に報告した
橘「4針縫っただけかぁ、じゃあヘリには乗れるな」
藍沢「そうですね、」
橘「診療から遠ざかれば遠ざかるほど、戻ってこれなくなるからなぁ」
緋山がまだ患者に対して恐怖心を抱いていること、
橘先生に言おうか迷って、言うのをやめた。
白石side
病室を訪れた和美さんをロビーに呼び、ムンテラを行った
ムンテラを聞いて彼女は暗い顔をしていた
白石「奥様からもご主人に話してもらえませんか?
もう競技は無理だと...」
和美「今年は調子良かったのに...ここ何年かホント、怪我ばっかりで...
まともに滑れたシーズンはほとんどないんです」
白石「そうなんですか...」
和美「正直、私ももう嫌なんです」
そう言って彼女は愚痴を溢した
和美「怪我をして必死になってリハビリをしている
主人の辛そうな顔を見るのは...
でも...今日の顔はもっと嫌でした
とても悲しそうな顔、ホントに...
白石先生、本当に治る方法はないんですか?」
脳裏に田上さんの顔が思い浮かんだ
533人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:愛音 | 作成日時:2020年12月21日 15時