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【復帰】 ページ2

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桃田side




昼食の時間、話のお供は田所部長の話だった。




藤川「幸い血栓は流れたらしい。今は話できるみたいよ、部長」




藍沢「そうか、」




藤川「卒業後の進路は?決めた?」




藍沢「考えてる、」




藤川「そう、桃田は?」




「んー...決まんない、」




そう返事をすると藍沢先生は白石先生に話を振った。




藍沢「そっちは?東都大か?」




白石「まだ決めてない、そっちは?」




また藤川先生に戻ってきた




藤川「俺?そりゃ、部長がああなった以上はここに残るしか、」




藤川先生の話には耳も傾けず、ドリンクを受け取ったところで私と藍沢先生のPHSが鳴った。




呼び出し主は外来、ヘリ要請か救急車の受け入れか...




またお昼食べられないや




藍沢「これやる、」




「私も、」




それぞれの昼食を白石先生と藤川先生に押し付けて外来に走った。




緋山side




復帰した最初の日、しょっぱなからヘリ担当で早速ホットラインが鳴った。




無線『33歳男性、スキー選手だそうです。


吾根山にてスキーの練習中、コースを外れた立ち木に激突


全身打撲、板のエッジで出血もあるようです』




橘「わかりました、出動します」




轟木『ドクターヘリ、エンジンスタート』




轟木さんのその声を聞き、不安な気持ちを抱えながらもヘリポートに走る




ヘリに乗り込み、ヘッドセットを装着しようとすると




隣に座る橘先生が不安そうに私を見た。




緋山「大丈夫です、」




そうは言ったものの不安が消えないままヘリは離陸し、大空に飛び立った。

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作者名:愛音 | 作成日時:2020年12月21日 15時

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