【一件落着】 ページ36
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桃田side
ドクターヘリの要請を受けて三井先生とナースの平野さんと現場に向かった。
「患者情報お願いします、」
消防『船橋西消防です。内藤妙子さん、51歳
大量に吐血しているようです。脈拍120、血圧76の50、呼吸数は24回』
「事故ですか？受傷機転は？」
消防『わかりません。体表面からの明らかな出血などの外傷はありません、』
緋山side
緋山「両耳刺激で100デシベル、加算は2000回でお願いします」
私の目の前で眠っているのは野上翼くん、6歳
脳死診断を受けている真っ最中だ。
翼くんはバイクとの衝突事故でこの病院に運ばれてきた。
刺激に反応しない翼くんの脳、恐らく脳死だろう
診断結果待ちのICU内には翼くんの母親、直美さんがラジカセで流す
アンパンマンのマーチが響き渡っていた。
橘「バイクにはねられた子か、」
緋山「臨床的脳死診断、終わりました」
西条「脳死確定だな、」
西条先生はそう言うとICUを去った。
橘「頼んだぞ、
脳死の説明とDNRオーダーの確認、キミがやるんだ」
6歳息子さんの脳死を私が告知...？
冴島に面会時間終了を告げられた彼女は
翼くんに『また来るからね、』と言いICUを後にした。
藤川side
お昼休み森本先生の姿を見つけ追いかけた。
藤川「そういえば、ニクソン氏との3者会談どうなりました？」
轟木さんの元彼、ニクソンが翔北に運ばれ
関係をはっきりするために轟木さんの提案で3人で話し合うことになっていたらしい。
森本「あぁ、ビシッと言ってやったよ！
藤川「ええ！じゃあこれで！」
森本「一件落着だ...」
藤川「ホントですか？隠し事なしですよ、ブラザー」
森本「誰がブラザーだよ。パーッと行くか？パーッと、」
呑みに行こう、ってことはいい結果だったのか
将又、やけ酒か...
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作者名：愛音
| 作成日時：2020年11月19日 10時
