素敵な明日を願って...2 (ページ29)

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【一緒】ページ29

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藤川side

やるせない気持ちを抱えてヘリポートに向かった。

梶「どうした、」

藤川「何て声掛けたらいいんですかね、

ホントに悲しんでるやつに...」

普段調子いいことばかり言ってる俺も、こんな時は冴島に何て声を掛ければいいのかわからなかった。

梶「声なんか必要ねえよ、

ただ傍に居てやればいいんだ」

傍に居るだけ、か...

いつも通り、ヘリの片付けを手伝わされそうになった時

器材の補充をしに冴島がやってきた。

何も言わずに彼女はヘリに乗り込み、梶さんは席を外した。

藤川「田沢さん...」

冴島「居なくなりました。私を必要としてくれる人は、もう...」

こんな時くらい、弱音吐けばいいのに...

何も声を掛けずに俺はヘリポートを後にした。

藍沢side

ICUに足を運ぶと丁度未来ちゃんは目を覚ました。

藍沢「気分はどうだ？」

未来「うん...」

第一声、彼女はやっぱりジョンを心配した。

そんな彼女にジョンを差し出す

その腕には包帯を巻いていた。

藍沢「悪いところを治した。未来と一緒だ、

じっと大人しくしてれば治るのは早い。2人ともな、」

未来「良かったね、ジョン...」

そう言って彼女はジョンを撫でた。