答えようもない問いかけ2 (ページ44)

今日:168 hit、昨日:274 hit、合計:395,640 hit

【ミュンハウゼン症候群】ページ44

.

白石side

相変らず私たちの頭を悩ませるのは宮本さんの病状

あの後、胃、小腸、大腸の検査も行ったけど

特に目星は見つからない

黒田「もう一度試験回復してみるか、」

ノックをして相談室に入って来たのは息を切らした冴島さんだった。

冴島「失礼します、

黒田先生、505号室のゴミ箱に袋で包んだこんなものが」

そう言いながら彼女が黒田先生に渡した新聞紙、

開封すると空の血液容器が出てきた。

それを見た黒田先生の表情が変わった。

急いで彼の病床から‶あるもの″隈なく探す

白石「ありました、」

ベッドの裏から天板に張り付いた薬品を見つけた

白石「インシュリン、ジクマロールまであります」

黒田「低血糖のショックのあとは白血病のふりか...

典型的なミュンヒハウゼン症候群だ、」

黒田先生にそう言われて宮本さんの目が泳ぐ

宮本「知りませんよ、僕は...

何も知りませんよ！」

そんな彼に冴島さんも冷たい目を向けた

宮本「だから僕は...」

藤川「だったら

寝てる間に知らずに飲んじゃったんじゃないですか？

ありますよ、そういうこと...」

どうして藤川くんが彼を擁護するのかわからなかった。

宮本「そうですよね...そうかもしれません、きっと...」