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【人遣いが荒い】 ページ31

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緋山side




ヘリポートから初療室に患者を運ぶ途中、ずっと喋っていた患者の会話が急に止まった。




三井「止めて。飯田さん?


...レベル落ちた、


瞳孔左右差出てる、急いで」




今の今まで喋ってたのに...?




急な出来事に気持ちが焦った




緋山「血圧194の120、瞳孔右4.0左2.0です。左上肢の麻痺が診られます、」




「「1、2、3!!」」




黒田「川の水深どれぐらいだった?」




三井「1mぐらい、かなり強く頭打ってるはずです」




黒田「脳外には連絡してあるな?」




工藤「西条先生がこちらに向かってるはずです、」




フライトナースの工藤さんがそう言った時、サチュレーションが落ち始めた




三井「サチュレーション落ちてるわ、」




緋山「挿管します、チューブ8」




喉頭鏡を手にした時、黙って見ていた黒田先生が口を開いた。




黒田「ファイバー挿管出来るか、」




緋山「...やってみます、」




喉頭鏡を戻して内視鏡に持ち帰る




緋山「口お願いします、」




三井先生フォローの下、レンズを見ながら挿管する




...よし、入った




その時、初療室に西条先生が入って来た。




西条「人遣いが荒いな、救命は」




黒田「早く診てくれ、頭やってんだ」




西条「はいはい、」




西条先生がそう返事をした時、心電図のアラームが鳴り響く




「血圧223です、」




西条「マズいな...脳ヘルニアが急速に進行してる、


エピドラかもな...CT待ってられない、ドリル持って来て!」




酸素バックで空気を送りながら患者の容態を確認した。

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作者名:愛音 | 作成日時:2020年7月4日 12時

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