【一日のスタート】 ページ17
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白石side
ラウンドで本山さんの下を訪れると夜中にも関わらず彼女は目を覚ましていた。
やっぱり痛いのかな...
白石「鎮痛剤射れてますけど、まだ痛みますか？」
返事はないものの掌の新しい傷を見れば自ずと返事は聞こえてきた。
同意書にはまだサインがされていない...
白石「本山さん、
亡くなられた息子さんを思う気持ちはわかります
忘れられないということも...でも、
ご家族のためにも手術を受けるべきではないでしょうか？
酷な言い方かもしれませんが、亡くなった方にいつまでも縛られていては
前に進めないと思います...」
本山「違うんです...」
小さな声で涙を流しながら彼女は声を漏らした。
本山「違うんですよ、先生...」
何が違うの...？
桃田side
...よく寝た
ドアが開く音で目を覚まし周りを見渡すと藤川先生以外の3人が揃っていた
外は既に明るくなり始めている
マジか、また一日のスタートか...
緋山「大忙しね、今日は」
白石「まぁ、」
藍沢「例の脳腫瘍の患者か？どうした、」
緋山「あの幻覚見てる患者さん、また騒いでんの？」
何の話をしてるのかわからない
あ、そう言えば小野寺さん大丈夫だったのかな？
誰も起こさなかった、ってことは大丈夫なのか！
白石「鎮痛剤増やした。
...本山さん、
脳腫瘍の患者でも幻覚見てる患者でもなくて
本山由希子さんだから、」
白石先生はそう言うと医局を出て行った
何だろう、何かあったのかな？
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作者名：愛音
| 作成日時：2020年7月4日 12時
