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【二股】 ページ45

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藍沢side




森田「_______________穴を開けるって、頭に!?」




刻々と容態の悪くなっていく木沢さんの処置を説明する。




藍沢「バーホールといってその穴から血液を吸い出して


脳にかかっている圧力を下げるんです。


でないと木沢さんは死んでしまいます」




西条「大丈夫ですよ、毎日やってる手術です」




西条先生は手慣れた手術だが、こんな場所で行うことに納得いかず彼女は不安そうな表情を見せた。




藍沢「ドレープ掛けますよ、」




目の前で頭にメスを入れ、ドリルで穴を開けられる処置に松井さんは顔を歪ませ




森田さんは泣き叫んだ。




森田「木沢くん!」




藍沢「脳にかかっている圧力を下げるために必要な処置なんです。


心配だとは思いますが...」




松井「えりりん落ち着こう、先生に任せとけば大丈夫だから」




松井さんの言葉に耳を傾けることなく




いつの間にか彼女は彼のことを『ひろ』と呼んでいた。




松井「ひろ...?」




西条先生がドリルを引き抜くと勢いよく血が飛び出した




西条「よし、いいぞ。吸引してくれ」




藍沢「はい、」




西条「終わりました、とりあえず大丈夫ですよ


...よし、一旦固定しよう」




取り乱していた彼女もその言葉を聞いて少しだけ落ち着いた。




そんな彼女の表情が変わったのは目の前で驚いた顔をした松井さんが居たから。




彼と目が合うと彼女は慌てて目を逸らした。




松井「言い寄ってた他所の大学の奴って...コイツのこと?」




彼女は何も返すことなく涙を流し続けた。




松井「え、付き合ってる...?」




森田「ごめんなさい...」





松井「二股...?」




森田「っていうか、その...


今日ははっきり言った方がいい、ってひろ...


木沢くんが、勘違いしたままじゃ可哀想だからって、だから3人で」





話の意図が全くわからなかった。





松井「いや、ちょっと待って...


勘違いって...俺、付き合ってないの?」





森田「ごめんなさい...」




彼女は何度も松井さんに謝っていた

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作者名:愛音 | 作成日時:2020年10月30日 10時

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