【時間がない】 ページ44
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松井「実はこの子も他所の大学の奴に言い寄られてたらしいんすよ。
だからヤバいな、って思って。俺も頑張った、っていうか
それでめでたく、」
森田「余計なこと言わないで、」
一向に声の聞こえない木沢さんを見ると容態は急変していた。
藍沢「木沢さん?」
それでも松井さんはしゃべり続けていた。
西条「ちょっと静かにしれくれるか?
...マズい、瞳孔不動が出ている
やはり頭蓋内出血があるな、」
橘「マンニトール!」
西条先生の言葉に再び緊張が走った。
もう時間がない
桃田side
緋山先生の手も借りて何とか応急処置をした。
「これでとりあえず大丈夫。ラインもう1本追加しとこう、」
緋山「お母さん、これでヘリで病院まで運べますから」
そう報告した緋山先生に母親は相変らず不安そうな表情を見せたままだった。
久枝「大丈夫なの?切ったんでしょ?」
緋山「呼吸が楽になるようにしただけです、」
久枝「全く、怖いわ...もう早く病院運んでちょうだい
こんなところで手術するなんてどんなお医者さんなんでしょう...」
適切な処置をしたのに責められたことに納得いくはずがなかった。
梶「おい、さっきの患者ヘリが怖いって言ってるぞ。
救急車で行くってよ、」
その患者に付き添う耐えに緋山先生はヘリに向かった。
冴島「これで搬送できますね、」
安心できたのも一瞬のことだった。
「ちょっと待って、出血量が多すぎる...」
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作者名:愛音 | 作成日時:2020年10月30日 10時