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【見習え】 ページ26

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藤川side




小宮山さんの食事のお世話をしている辻さん、




そんな彼女のお尻を触って喜んでいる彼を見て




彼の奥さん、静江さんは落胆した様子を見せていた。




藤川「まぁまぁ、今は理性を失くされているだけです!


すぐ元に戻りますから、」




フォローをしたものの静江さんは泣きながら現実を受け入れられないでいた




静江「あれが、ホントの主人!?」




藤川「まぁまぁ、誰でも本音は若い子が好きですから」




「それフォローになってない、」




藤川「あ、いや!僕は熟女好きです!」




「何言ってんの?」




呆れて小宮山さんに目を戻すと彼は鼻血を出していた。




...鼻血?




辻「どうかしました?」




藤川「西条先生に連絡、


頭蓋底骨折だ、」




すぐに西条先生に連絡を取り、オペが行われた




無事オペも終わり、食堂に向かうと緋山が患者の文句を言っていた




緋山「何で私がアンチエイジングの尻拭い?」




あぁ、緋山の患者プチ整形の依存症みたいな人だっけ?




藤川「ホントの自分が受け入れられない人、ってわけだ」




白石「そっちはオペだって?」




藤川「頭蓋底骨折、及び硬膜外血腫


灰皿の北山さんはオペ?」




藍沢「まだ迷ってるみたいだ、」




藤川「そりゃそうだよな、記憶を失くして長生きするのか


元の自分のままで死を選ぶのか、究極の選択だよなぁ...」




にしても今日の患者は似たような人ばかりだ。




緋山「どうせ上手く同意書取ってオペするんでしょ?


そんな珍しいの、逃すわけないもんね」




緋山がそう言った時、お盆片手に橘先生が俺たちの横を通り過ぎようとした。





藤川「あ、橘先生!あの、小宮山さんは...」




橘「無事終わって今ICUに入った、」




藤川「あぁ、よかった...」




橘「朝暴れて転んだ時に頭打ったんだな、よく気づいた」




橘先生は黒田先生とは違ってすぐに褒めてくれる




嬉しかった




藤川「僕、ダブルリング見たの初めてなんです!」




橘「いい医者だな、キミは」




藤川「...はい?」




橘「自分の出来ることを着実に熟していくし、患者との関わり方も上手い。


キミらも藤川を見習え、」




橘先生はアイツらにそう言うと立ち去った




アイツらの手本なんて...実感が湧かなかった。

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作者名:愛音 | 作成日時:2020年10月30日 10時

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