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【同じ年齢】 ページ23

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白石side




北山さんの処置を終えて弓子さんに処置の説明を行った




白石「頭部は3針ほど縫いましたが骨には異常なさそうです、」




そう言うと弓子さんは嬉しそうな顔をして『良かった、』と言った




白石「ただ、ご主人の意識が悪かったので一応CTとMRI検査をしてもらってますが...」




弓子「当てつけですよ、ホント大袈裟な...」




藍沢「でも、脳にはどんな疾患が潜んでいるかわかりませんから」




弓子「そうなんですってねぇ、」




白石「灰皿を投げるなんて夫婦といえど、傷害罪ですよ?」




当てるつもりはなかった、と反省はしていたが一応警察にも報告をしておくことにした。




弓子さんは相当治さんへの文句が溜まっているらしく、リストラされてから




人が変わったようだ、と言ってた。




弓子「ここ、暴力とかも相談にのってもらえるの?」




まさか...




白石「DVがあるんですか!?」





弓子「いや、ないけど」




...なんだ、




藍沢「この先生は相談に乗ってくれると思いますよ、」




突然そんなことを言う藍沢先生に耳を疑った




白石「え!?」




藍沢「心の傷はお前の得意分野だろ、後よろしく」




そう言うと彼は相談室を後にした。




後で桃田先生に文句言ってやろ!!




藍沢side




厄介な患者の家族を白石に任せて田沢さんの元に向かった。




そんな俺を見て田沢さんは笑っていた




田沢「いいの?こんなところに居て、」




藍沢「逃げてきたんです、面倒くさそうだったので」




田沢「...フェロー3年目だったよね?」




藍沢「はい、」




田沢「ちょうど油が乗り出してる頃だな、サボり方も覚える」




そう言ったのは田沢さんも医者だったからだろう




藍沢「確か心臓外科だった、とか」




田沢「あぁ、キミと同じだよ


毎日オペに入ってた。同期で一番先に執刀した、それが自慢



得意の絶頂だった、」




手元のカルテに目を通していると田沢さんが続けた




田沢「そう、発病したのも今のキミの年齢だ」




言葉を失った。

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作者名:愛音 | 作成日時:2020年10月30日 10時

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