【緊張】 ページ8
.
桃田side
お昼休憩の時間、私と耕作は昼食も取らずに堀内さんと美帆ちゃんの検体結果を見ていた。
マウスを握るのは私の右手
怖くてなかなかクリックが出来ない
藍沢「早くしろ、躊躇っても結果は変わらない」
「そうだけど...」
これから大学の合否でもわかるのか、というくらいにはドキドキしている
藍沢「時間の無駄だ、」
マウスを握る手に耕作の手が重なり勢いよくクリックされる
「あぁ!!」
開かれたページにはまず堀内さんの検体結果
マールブルグ病、ラッサ熱、クリミアコンゴ出血熱、エボラ出血熱
_______________全部陰性
ってことは...?
スクロールして美帆ちゃんの検体結果もチェックする
「...耕作!」
藍沢「早く言ってこい、」
一瞬だけハグをして病室に走った。
緋山side
病室でのんびり過ごしていたら勢いよくドアが開いて半泣きのAが飛び込んできた。
ノックもしないで...なんて思ったけど一刻も早く陰性であることを報告したかったんだな
って思うとやっぱり愛しくて仕方なかった。
久しぶりにAと並んで歩く廊下、
外を見ると飛び立つヘリが見えた。
緋山「アンタわざわざ報告に来なくても電話でもよかったんじゃないの?」
「...あ、その考えはなかった」
緋山「はぁ、ホントバカ」
何て話しているとAは藍沢からの呼び出しがあり
また元気に廊下を駆けていった。
865人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:愛音 x他1人 | 作成日時:2020年5月29日 17時