その柔らかな笑顔に触れて...4 (ページ43)

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【二次崩落】ページ43

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桃田side

患者の処置を終えて周りを見渡すとさっきの少年が少し離れたところに居た。

「戻って来ちゃったか、」

仕方ない、もう一回上に連れて行くか...

少年に声を掛けようとしたとき、頭上で大きな音がして天井が崩れ始めた。

メディカルバックを投げ捨て少年を庇う

すぐに大きな瓦礫が降ってきて全身に圧し掛かる

電線が切れたのか、バチバチと聞こえる火花の音

何かが燃えるような焦げ臭いにおい、

少年の泣き叫ぶ声

私の身体は大きな瓦礫で押しつぶされていた。

藍沢side

白石との無線連絡中に二次崩落が起き

俺たちの身体は幸い土砂で少し埋まっただけだった。

藍沢「マズい、患部に瓦礫が入った...

雪村、生食あるか？」

雪村「はい、」

雪村から生食を受け取り患部を洗浄していると再び白石と無線が繋がる

白石『何があったの！？』

藍沢「天井がまた崩落した。地下道が完全に塞がっている

俺たちは大丈夫だが向こう側の様子はわからない。

うちのスタッフは無事か？」

白石『冴島さん、横峯先生、新海先生はここにいる。

緋山先生、藤川先生、名取先生、桃田先生、聞こえたら答えて？』

白石の問いかけにすぐに反応が返ってくる

緋山『緋山、名取は無事。』

藤川『藤川も無事だ、』

だが一向にアイツからの返事はない。

白石『桃田先生？

桃田聞こえる？聞こえてたら応答ください！桃田先生！』