その柔らかな笑顔に触れて...4 (ページ5)

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【僕には出来ない...】ページ5

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灰谷side

朝イチで慎一くんの様子を見に行くとどこか様子がおかしい。

でも原因がわからない...

名取「おい、ヘリ戻るぞ」

下瞼を見ると真っ白で彼は貧血を起こしていた。

灰谷「エコーください、もう一度見ます！」

その時、心電図の異常を知らせるアラームが鳴り響いた。

灰谷「慎一くん！？ショックだ、」

藍沢先生か桃田先生を呼ばないと...

僕には手に負えない...

桃田side

受け入れた患者の処置をしている時、冴島さんが昨日の男の子の急変を告げに来た。

藤川「マズいな、こっちAAAだしな...」

後程の灰谷先生からの連絡で脾門部に仮性動脈瘤が見つかったことがわかった。

「こっちはAAAの患者の治療で手が離せないの

動脈塞栓術でいけるはずだから放射線科にコンサル頼んで？」

灰谷『連絡しました！アンギオ室が空くまで1時間以上かかるそうです！』

「輸血して待ってて、血管外科に引き渡したらすぐに行くから」

灰谷『わかりました、』

灰谷side

桃田先生との通話を切った後、慎一くんは再びショックになった。

灰谷「再破裂...？」

名取「マズいな...急速輸液してください」

エコーを腹部に当てると出血が増えていた。

名取「もって10分だぞ、」

直ぐにもう一度桃田先生に連絡を入れた。

灰谷「桃田先生、慎一くん再破裂です！誰か来てもらえませんか！？」

『ごめん、あと15分はかかる』

15分...間に合わない...