その柔らかな笑顔に触れて...4 (ページ39)

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【俺はフライトドクターだから】ページ39

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藤川「本気で言ってたのか、」

俯く彼女の手を取り俺は目を合わせた。

藤川「行かないわけにはいかない、

俺はフライトドクターだから」

そう言い残し、メディカルバックを背負って藍沢と桃田がいる線路内に向かう。

大丈夫、いつも通り何事も無く戻ってくるからさ...

それでも現場は甘くなかった。

瓦礫は散らばり、そこら中にブルーシートを被った死体が転がっている。

想像以上の現場に俺は立ち尽くした。

藍沢「奥にも患者がいる、頼む」

藤川「わかった、」

藍沢の言葉を聞き、奥へと走った。

白石side

現場についてすぐに藍沢先生から下の状況の報告を受けた

藍沢『黒が7名、赤が発見出来てるだけで4名、運べる1名は今から上に上げる

残り3名は瓦礫で動かせない

1人は骨盤骨折でシーツラッピングを始める、あと一人は妊婦だ』

白石「わかった、」

その報告を受けて私は緋山先生と名取先生に指示を出す。

続けて入った桃田先生からの無線に耳を傾けながら周りを見渡せば負傷者で溢れている

ただ、取り乱した医者も溢れている。