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緋山side




緋山「ごめん、あの後3人も患者が来ちゃって」




また待ち合わせに遅れたことを申し訳なく思いながら




中庭のベンチに腰を下ろす緒方さんに駆け寄る




緒方「悪いね、忙しいところ」




緋山「どうしたの?」




緒方さんの隣に腰を下ろすと彼は私から目を逸らした。




緒方「ちょっとね...言わなきゃいけないことがあって」




緋山「何やだ、重い話?(笑)」




緒方「いや...そんな大袈裟なことじゃないんだけどさ、」




緒方さんの話を聞こうとしたとき、ポケットのスマホが震えた。




緋山「ごめん、」




電話の相手は周産期医療センターの竹内先生




センター長就任に関して祝いの一言を添えて話を聞いた。




緋山「はい、ありがとうございます...」




電話を終えて通話を切っても話の内容に実感が湧かない




そんな私を現実に引き戻したのは彼の声だった。




緒方「何、どうした?」




緋山「...医局長、だって」




そう言った私の顔を見て彼は不思議そうな顔をしている




緋山「いやっ...周産期医療センターで今度トップになる先生


ずっと同じチームで指導してもらって人なの。


それで...私に戻ってこないか、って


しかも医局長として...」




そう言うと彼は目を見開いた




緒方「そうか!いや、良かったな!


やっぱり見てる人は見てるんだよ!」




喜ぶ彼とは裏腹に私の脳内は色んな不安が過ぎり素直に喜ぶことができなかった。




緒方「どうしたの、もっと喜んだらいいじゃない(笑)」




緋山「...そうだね、(笑)


ごめん、話あるんだよね?」




緒方「あぁ...またにするよ、」




行きたい気持ちは山々、でも




どうすればいいの...?

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作者名:愛音 x他1人 | 作成日時:2020年5月29日 17時

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