何者かになりたくて【呪術廻戦】

16話 ページ17

五「はぁ！？ふざけんなよ！！」

夜「落ち着け悟！！」

五「落ち着いてられるか！！」

『、、、やめろ悟』


夜蛾先生に掴みかかりそうな悟の腕をつかむ

五「離せ雑魚」

振りほどかれた私は何も言葉が出なかった

家「冷静になれってことだ」

五「ッチ」


傑の離反

任務先の非術師を皆殺しにした

もちろん呪術高専からは追放


誰も傑の異変に気付かなかったわけではない

あの事件からおかしかった


夜「傑は見つけ次第処刑だ」

『、、、ッ』



それから数日後、傑は私の目の前に現れた


夏「やぁA」

『、、、傑』

夏「元気だったかい」

『、、、なんで』

夏「非術師を皆殺しにして呪術師だけの世界を作るんだ」


何言ってるのかはわからない

けど傑が本気なのはわかった


夏「一緒に行こうA、君がいてくれれば心強い」


非術師を守る

そんな信念すら薄れていた

夏「さぁ」

伸ばされたその手を掴もうとした

でもできなかった

身体が後ろに引かれる


五「変なこと吹き込むのはやめろよな」

『、、悟っ、、』


悟は私を庇うように傑の腕を振り払った


夏「久しぶり」

五「なにしてんだよ」

夏「聞いてたんだろ」

五「あぁお前の馬鹿げた理想をな」


目の前にいる傑はきっともう揺るがない


夏「殺すなら殺せよ、それには意味がある」

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