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私はマサイさんに車を出してもらった。
「あの、ごめんね、いきなり迷惑かけて」
「へーき。俺はむしろ、あなたが元彼に襲われたりさらわれたりする方が迷惑だから。」
口調こそ単調だけど、マサイさんって優しい人なんだなぁ。
「ありがと」
「おう」
そして私の家の前まで行き、無事カメラを回収した。
「おまたせ！」
「ん」
すると、ガサガサと近くの路地裏から物音がした。
まさか、元彼じゃ…！！
その時だった、
「こっちきて」
マサイさんはいきなり私を隠すように抱き寄せ、電柱の影に隠れた。
私は抱き寄せられた衝撃よりも、元彼へのトラウマで震えていた。
「あの、」
「しっ、静かに。大丈夫だから。」
マサイさんは私の背中に手を当て、きゅっと力を込めた。
マサイさんのおかげで恐怖が少し薄れた。
彼は冷静に路地裏を見ている。
緊張してるのは…私だけなのかな？
そして路地裏から出てきたのは、
なんとアパートの清掃員のおじさんだった。
ゴミ袋を捨てていただけなのだ。
でもこの状況で出るに出られないので、私達はおじさんが去るまでその状態でいた。
そういえば忘れてたけど、冷静に考えてこの体勢恥ずかしすぎるよね！？
お互いの吐息がかかるほど距離は近く、私はいまさら意識してしまった。
おじさんがさり、僅かな沈黙が流れたあと、
「行ったね。」
「うん…」
すっとマサイさんが腕を解き、手の甲を口元に当てて頬を赤くした。
「ごめん、その、これは下心とかじゃなくてっ
純粋に、あなたを守りたかっただけだから…その、」
自分でやったことなのに、顔を真っ赤にしているマサイさんがなんだか可愛かった。
それを見ていたらなんだか私まで顔が暑くなってきて、頬に手を当てた。
マサイさんっ、そんな暗闇でもわかるほど顔赤くされたら、こっちが恥ずかしいってば…！
そしてどちらともなく目を合わせると、
「帰ろっか。」
そう言ってマサイさんと車が停めてあるところまで早歩きで戻った。
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心愛 - むっちゃはまりました！更新待ってやす！ (2019年9月7日 1時) (
レス) id: 4e27c081f1 (このIDを非表示/違反報告)
SARA(プロフ) - ハヤテさん» ほんとですか嬉しいです！ ありがとうございます！ (2019年9月1日 22時) (レス) id: b8ee73e108 (このIDを非表示/違反報告)
ハヤテ - 好きかも…更新楽しみにしてます！ (2019年9月1日 22時) (レス) id: 2fb5b32da8 (このIDを非表示/違反報告)
SARA(プロフ) - バニレさん» ありがとうございます！ 頑張ります！ (2019年8月30日 6時) (レス) id: b8ee73e108 (このIDを非表示/違反報告)
バニレ - とっても続きが気になります！更新頑張ってください！応援してます！ (2019年8月29日 23時) (レス) id: 49953e8e6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SARA | 作成日時：2019年8月29日 20時
