まだ恋(６) ページ46
浬「杏里ちゃん！！」
定期検診に来ていた、杏里ちゃんだった。
杏里「天堂先生！A先生！！」
杏里ちゃんが駆け寄ってくれた。
A「杏里ちゃん、お久しぶり。
物凄いお姉ちゃんになったねー。」
杏里「A先生と天堂先生の赤ちゃん？」
浬「そうだよー。抱っこしてみる？」
杏里「え？いいの？」
A「美桜って言うの。抱っこしてあげて？」
すっかり元気に大人になった杏里ちゃんが美桜を抱っこしてくれた。
杏里「物凄いちっちゃくて可愛い〜！！」
A「ありがとう、杏里ちゃん！」
杏里「A先生もお着物綺麗だね。」
A「ありがとっ。今日お宮参りだったの。」
杏里「天堂先生のスーツ姿もカッコ良いね！」
浬「ありがとう、杏里ちゃん。」
しばらく話し、あたし達は家へと帰った。
家につき浬に美桜を任せ、あたしは着物を脱いで部屋着に着替えた。
A「ふぅ〜、やっぱり着物は疲れる。」
浬「ふっ、でも綺麗だったよ。」
あたしが着替えてる間、浬が美桜を着替えさせてくれていた。
A「馬鹿。でも浬のスーツ姿もカッコ良い。」
そう言うと触れるだけのキスをしてくれた。
「おぎゃーおぎゃーおぎゃー！」
すると美桜が泣き出し、あたし達は笑いあい、そして授乳した。
A「本当に可愛い。」
授乳後、スヤスヤ眠る我が子を抱きながらあたしは呟いた。
浬「今日は良い1日だったな。」
そう言って浬はあたしの肩を抱いてくれた。
美桜が可愛くて可愛くて本当に仕方なかった。
どんなに泣いてグズってもどんな姿も愛おしくて堪らなかった。
その日は久しぶりに家族3人ゆっくりと過ごせた。
夜も美桜をあたしの隣のベビーベットに寝かせ、あたしは浬に抱きつき、抱きしめられながら眠りについた。
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作者名：moca | 作成日時：2020年5月10日 17時
