追いつづ(87) ページ27
翌朝、浬と一緒に出勤し、真っ先にさゆり先生の元へと向かった。
お昼ご飯を浬といつものベンチで食べる時にちゃんと許して貰えたと浬から聞いた。
許して貰うと言うよりもさゆり先生から物凄く謝られた・・・と。
あたしの不安は消え、でも浬とさゆり先生が一晩共に過ごした事には変わりなくて、二人がキスした事実も変わらない。
でもそれはきっとあたしがあの日、酔っていた浬の背中を押してしまったあたしの責任でもある。
その後あたしとさゆり先生も和解し、今まで以上に協力しあいながら働けるようになった。
そして時間は経ち、妊娠8ヶ月を無事迎え、半月を過ぎた頃、いきなりその日はやってきた。
丁度妊娠30週目に入った頃の事だった。
産休に入るまで2週間をきっていた。
その日、何故か朝からお腹が少し張っていた。
気にはなったが少しすると張りも治まったので、また張るようならサクちゃんの元へと行こうと考えていた。
8ヶ月を過ぎてから小石川先生の計らいでなるだけ体の負担がかからないカルテの整理や簡単な検査等を行っていた。
いつものように執務室でカルテの整理を行っていた。
お腹がチクチクっと傷んだ。
あれ?と思った瞬間物凄く痛み出した。
A「!?つっー・・・、い、った・・・。」
目の前の席の浬がすぐ気づき駆け寄ってくれた。
浬「A?おい!大丈夫か?」
A「い、たい。お腹が・・・痛い・・・。」
かかりつけ医はサクちゃんの病院の為その後、救急車を呼んで貰い運んで貰った。
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作者名:moca | 作成日時:2020年5月10日 17時