検索窓
今日:5 hit、昨日:16 hit、合計:222,448 hit

追いつづ(85) ページ25

さゆり「その事を新幹線の中で話そうとしたんだけど、取り合って貰えなくて・・・。

だから今A先生に話そうと思ったの・・・。


本当にごめんなさい。」



心の底から謝ってくれて居るのが分かった。

だからといってさゆり先生を許せる訳ではないけど、でもそれ以上彼女を責める気はしなかった。

自分愛する人が目の前で別の女の人のものになってるのを目の当たりにする辛さはあたし自身痛いほど分かっていたから・・・。




A「もう大丈夫ですので。

天堂先生にはあたしの方から話しておきます。

これ以上責任を感じないでください。」


さゆり「本当にごめんなさい。

もしあの時あのままお腹の赤ちゃんに何かあってたら・・・

私は医者なんてやれないと思ったわ・・・。」



確かにそうだ・・・。

あの日この子が無事だから良かったもの。

もし何かあってたらあたしは一生さゆり先生の事を許せなかっただろう・・・。



でも、あたしにさゆり先生を責める資格はきっとない・・・。

あたしの場合子どもは無事だったから良かったもの、葉月の場合は・・・。



だからさゆり先生には本当に気にしないでと伝えて、家に帰ることにした。



病院を出ようとすると浬も帰ろうとしてるのが分かり、声をかけた。

追いつづ(86)→←追いつづ(84)



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (53 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
389人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:moca | 作成日時:2020年5月10日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。