Love will last forever.（6） (ページ23)

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追いつづ(83) ページ23

お昼を過ぎる頃、浬と黒川先生は帰ってきた。

A「おかえりなさい。」

浬にそう言った。

浬「ただいま。」

浬は疲れた様子だったが、あたしの顔を見て微笑んでくれた。

さゆり先生にもお疲れ様です。と声をかけ午後の検査へと向かった。

その後、バタバタと緊急オペや急患、救急の応援等が入り忙しかった。

あたしも今日は久しぶりに残業をし、いい加減帰れと浬に怒られ、先に帰る事にした。

帰る用意をし、病院を出る途中さゆり先生に呼び止められた。

さゆり「A先生、ちょっと良いかしら？」

何の話だろう？少し憂鬱になりながら一緒に屋上へと向かった。

さゆり「さっき天堂先生に話そうとしたんだけど、聴いて貰えなくて･･･。」

A「天堂先生への話なら直接話して上げてください。」

あたしはまたきっと聞きたくない話をされるんだと思い、帰ろうとした。

さゆり「待って！違うの･･･。

あの日の事･･･。」

あの日の？浬に裏切られたあの日の事？
今更何だと言うのだ。

それこそ聞きたくない！！

そう思い、再度、

A「失礼します。」

そう言ってあたしは帰ろうとした。

さゆり「だから違うの！！」

帰ろうとするあたしをさゆり先生は慌てて止めた。

A「あの日の話でしたら天堂先生から聞きました。
もう大丈夫ですので。これ以上は聞きたくありません。」

さゆり「待って！！聞いて！！
最後まで聞いて！！」

必死に帰るのを止められ、何事かと思い、聞きたくはなかったけど渋々聞くことにした。

さゆり「あの日一緒にホテルに泊まったのは間違いないわ。

べろんべろんの天堂先生を支えようとしたら、彼･･･

あたしの事をA！と呼んだのよ。」

A「え？」

だから何？
あたしと勘違いしてさゆり先生を抱いたって言うの？

だからと言って許せる事じゃない。

さゆり「支えてタクシーに乗せて帰そうとして家の場所を聞いたけど、貴女が迎えに来てくれたと思い込んでた彼は場所を教えてくれなかった。

だから仕方なく、目の前のホテルにとりあえず入ったの。

部屋に入ると貴女と勘違いした彼はそのまま自分の家に着いたと思って私を抱き寄せてきたわ。

そして彼にキスをされた･･･。」

結局そういう事なんだ･･･。

もう良い。聞きたくない。