Love will last forever.（6） (ページ22)

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追いつづ(82) ページ22

ー浬サイド。

テレビ電話をし、黒川の事を話すと不安がるどころか、黒川の事を心配していた。

電話するまでずっと一人で不安だった癖に、自分より先に人の心配をするAが愛おしくて堪らなかった。

ずっとテレビ電話しながら話していた。

するとAの寝息が聞こえた。

小さくおやすみとだけ言い、俺は電話は繋げたまま、寝ることにした。

朝早くに目覚め、Aの寝顔を見ながら準備をしているとAが起きたのが分かった。

おはよう。と俺が言うと、電話が朝まで繋がったままだった事に驚いていた。

そのまま話しながら準備をし、朝食をとり、俺が会場に向かう時間になっていた。

するとAは、

A「あ、さゆり先生に昨日は大丈夫だったかだけは言いなね！
浬もどうせ大きな声で怒ったんだろうから。」

と電話を切る前に俺に行ってきた。

今すぐにでも抱きしめたい衝動に駆られたが、今は京都にいる。

分かった。とだけ言い、名残惜しかったが電話を切り、会場へと向かった。

会場に到着すると、黒川は既に来ていた。

浬「おはよう。」

さゆり「あ･･･、おはようございます。」

少し気まずそうに黒川は俺に挨拶してきた。
Aに言われた事を思い出し、昨日の事を黒川に謝った。

浬「昨日はイライラして強く言いすぎた。

悪かった。」

それだけ伝え、中に入り最後の打ち合わせをし、準備をした。

無事に終了し、真っ先にAにメールをした。

そして新幹線の時間が迫って居たため、黒川と急いで駅まで向かった。

何とかギリギリ間に合い、またAに今乗った事をメールすると、隣の席に黒川がやってきた。

浬「何だ？」

さゆり「昨日はあたしの方こそごめんなさい。

しつこくしてしまって。」

浬「いや、終わった話だ。もういい。」

さゆり「あの日･･･、」

黒川があの日の話をまたしてきそうになったからそれこそ、もう終わった話だ。

浬「それこそもう終わった話だ。席に戻れ。」

それだけ言い、医学書を読み始めた。