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どうしても気持ちが上がらないまま帰宅したー。
家に着いた瞬間涙が溢れた。
また助けられなかった･･･。
どれだけ医学を学んでもどれだけベテランのスタッフが揃ってやっても、どうにも出来ない時がある。
悔しかった。
みのりの時のような思いをしない為にも
一所懸命学んだのに･･･
ーーーーピーンポーン･･･
突然インターホンが鳴った。
慌てて涙を吹き、髪の毛でなるだけ顔を隠すように出ると、そこには浬が居た･･･。
浬の顔を見た瞬間、また涙が溢れた･･･。
浬「やはり･･･また一人で泣いてると思った。」
そう浬は言いながら玄関のドアを閉め、
あたしを優しく抱きしめてくれた。
しばらく泣いていると
浬が佐倉さんも神田さんの件で疲労で倒れたと聞いた。
やっぱりみんな思う事は一緒だ･･･。
患者さんの死に何も感じない人は居ない。
人の死を仕事だからと割り切るのは難しい。
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作者名：moca | 作成日時：2020年3月16日 23時
