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そっと神崎の柔らかな唇から離れる。
そこには困惑と動揺している
神崎の顔があって。
そんな神崎の表情をみて、
俺は胸をだれかに潰されるような
そんな苦しさに襲われる。
「……ごめんっ、一方的に、ほんとにっ、
最初で最後のわがままだから、」
そう力無い声で言う俺を
神崎は、潤んだ瞳で見つめる。
「…た、たか…は…しっ…」
俺のことを呼ぶ神崎の声は
泣きそうな声で震えていた。
「……俺、神崎の笑った顔がすごく
好きなんだっ。
………でも今、俺が困らせて、
そんな顔させちゃってるよね、
………ごめんっ」
そういって自分の胸に引き寄せていた
柔らかくて華奢な神崎の身体をそっと
離し、神崎の顔を見つめれば、
神崎は大きな黒い瞳からは
大粒の涙が流れていた。
「……もう友達に戻れないな。
ごめんっ、
……じゃあ、またなっ……」
そういって神崎に背を向けて
俺は歩き出した。
ーー神崎の笑った顔が好きだ。
でも。その一番大好きな笑顔を
俺のせいで困らせて……
そんな顔させたくなかったのに、
溢れ出した感情が止まらなくなって。
通い慣れた通学路が
深い水の底に溺れているように
目の前の視界が涙でぐちゃぐちゃに
なる。
「……ほん、と…
ごめ……っん、……神崎っ…」
誰にも聞こえないくらいの声で
呟いた俺の声は、
夏から秋へと変わった
ほんのり涼しくなった風と一緒に
消えていった。
-------------------------------------------------------＊°。
こんばんは、はしままして。
ここまでこんな駄作を読んでくれた皆さま、
しのん。です！
次の夕暮れ＊6は
Aさん目線でのお話です。
よかったらまた読んでください。
こんな作品でよければどうか！
お気に入り登録お待ちしております。
よかったら感想とかもくれたら
テンションアップルになります。笑笑
でも低評価や、愚痴的なのはうけつけません笑笑
そして、夕暮れきらきらがおわったら、
廉くんメインの小説を書こうと
思ってます！
その時はまた読んでやってください！
では、次の夕暮れ＊6を
楽しんでください。
2019.8.17 しのん。
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作者名：しのん。 | 作成日時：2019年7月28日 0時
