夕暮れきらきら。＊K.takahashi＊ (ページ31)

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° ページ31

『....ちょっ！なにするの！？
神崎さんに用があるんだけどっ！』

「....ふーん...、用ってなに？、
上履き隠す次は、何の用？」

俺の問いに、先ほどまでのぶりぶりしていた感じとは違い、表情が変わる。

それと同時に、俺が言ったことに
関して明らかに表情が変わったことから、
この子達が神崎に嫌がらせを
した張本人たちだと確信させた。

俺たちの雰囲気の異様さに、
周りの人達がこちらを見つめる。

「...髙橋..っ。」

「...大丈夫？」

「..ぅん。でもなんで？」

その女子たちに立ちはばかる
俺の後ろで俺に問いかける神崎に
振り返り言う。

「...なんでって、困ってそうだったから...っ」

そう言うと、
神崎は瞳に涙を浮かべていて。

『....ねえ、髙橋くんに用ないからさ、
どいてくれない？、邪魔なんだけど、』

女子達が低い声で俺に言う。
そんな女子達を俺は睨みつける。

「...無理。逆に俺らもお前らに用ないから
どっか消えてくれない？」

俺がそう言うと目の前にいる
女子達は一層目つきを悪くさせ、

お互いが睨みをきかせて無言になる。

ーーその時。

「....そこで、なにやっとるん？」

聞き馴染みのある、
柔らかな関西弁の声が俺たちの後ろから
聞こえ、振り返れば
さっきまでナポリタンを食べていた
永瀬が腕を組んで立っていた。