肩とか髪とか、君のすべて (ページ47)

今日:44 hit、昨日:15 hit、合計:175,454 hit

▼ constant ページ47

·

『ねえ、湧まだー？なんで女子より準備に時間かかってるの』

湧「なんか髪が変なんだって！ほら！」

『あ、ほんとだ。すごく変』

湧「でしょ？！手伝ってゆかりも」

『手伝うってどうやってよ！』

湧「ここ巻いてほしい」

『ああ、それくらいなら出来るわ』

今日はデートに行く予定なんだけど
俺の準備がいつもの5倍くらいかかってて
なかなか出掛けられない。
いつもハネない部分までなぜか今日はハネるし
その上なかなか綺麗に内側に入らないし。

『ん、できた』

湧「うぉ！ゆかり、天才っ」

『そんなこと言ってないで早く行こうよー』

湧「ごめんごめん、よし行こう！」

そう言ってナチュラルにゆかりの手をとることに成功して、外へ出る。
そろそろ外が本格的に寒くなってくる季節。
それでもゆかりと繋がれている左手は
とてもあったかくて落ち着く。

『寒くなってきたね～』

湧「ほんとだな」

『あったかいものが飲みたくなるね』

湧「あとでカフェ行こうぜ」

『うん、買い物してー映画見て、カフェ行って、結局いつも通りになっちゃうよね』

湧「それが1番落ち着くし、いいんじゃね？」

『そうね』

幸せで落ち着くいつもの会話。
ただこれがずっと続いてくれれば、
さらに幸せだな。

constant = 変わらない