肩とか髪とか、君のすべて (ページ22)

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22. restoration ページ22

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多分あれから2時間は経った。
ゆかりはまだ帰ってこないし、俺に至ってはなんのやる気も起きず、パジャマ代わりのスウェットのまま。

『…ただいまー！』

湧「ゆかり！」

『あ、湧！ただいま』

湧「どこ行ってたの？結構心配したんだけど」

『ごめん、気晴らしに買い物行ってた』

湧「俺も連れて行ってくれればよかったのに」

『だってすごい気持ちよさそうに寝てたから』

俺の心配とは裏腹にゆかりは確かにほんのちょっとだけ清々しそうな表情を浮かべている。

『ほんとはね、今日いってきたの。』

湧「いってきた？」

『ちゃんと別れようって言ってきたの。やっぱりさよならって言う方が絶対辛い』

湧「…よく頑張ったな」

『…ありがとう』

ゆかりは着替えてくるね、と言って、一度自分の部屋に向かって歩き出す。

湧「待って！」

『ん？なに？』

湧「夢の国行こう！俺が連れてってあげるから全部全部忘れよう」

時刻はまだ12時。
今から行っても全然楽しめるし間に合う。

『行きたい！』

湧「じゃあ俺が着替えてくるわ」

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