告白 ページ38
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――数日後
「飛華流〜、入るよ？」
そっと扉を開け、病室に足を踏み入れる。
窓の外から見える、オレンジ色に染まった空がとてもきれいだ。
「Aちゃん、お疲れ様」
「ありがと。…いよいよ、明日だね」
オペリハはあれから順調に進み、ついに明日が本番となった。
嘘のように震えは止まり、ミスも減った。…まぁまだまだスピードが速くてついていくのに必至だけど、ね。
「うん。でもこわくないよ、私」
「え？」
「だってさぁ、みーんな真剣に私を助けようとしてくれるんだもん。信頼できるんだ、ここのみんななら」
にこっと飛華流が笑う。本当に、緊張などしてないような、やわらかい笑顔だった。
「・・・飛華流は強いなぁ。ま、あたしも頑張るからさ、安心しなよ」
「うん、信じてるから」
…絶対に、助ける。
ゆびきりをした後、また明日、と言い残して病室を出た。
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「お、日代。帰りか？」
廊下を歩いていると、後ろから声をかけられた。
「荒瀬先生」
振り向くと、そこには白衣姿の荒瀬先生が。窓から差し込む淡い光で、彼の金色の髪が鈍く光る。
「なーに、緊張してんの？」
「…そりゃしますよ。なんたってロスですよ…」
「今さら弱気になってどうすんだよ、お前はひとりじゃねーっつーの。
…小さい頃、事故に遭ったろ？そんときも、ひとりじゃなかったんだぜ？」
荒瀬先生は少し意味ありげに笑った。
「・・・それって、どういう」
思考回路が一瞬停止する。
「その手の傷だよ。
俺が処置したんだぜ〜？ま、縫合したのは違うやつだけど。だからそんなへたっぴなんじゃねーの？」
思わず、手の甲にある大きく斜めに入った傷を見る。
…そんな、そんな偶然ってあるの！？
「嘘でしょ！」
「嘘じゃねーよ！
…ったく。
だから、最後まで仲間を信じろ。
いつ何があっても俺たちが全力でフォローする。
もちろん、死に物狂いでやってもらわなきゃ困るがな」
にやりと不敵に笑うと、ぽんぽんとあたしの肩を軽くたたき、荒瀬先生は仮眠室へと入って行った。
突然の告白に、頭が理解しきれていない。
荒瀬先生とは、初めましてじゃなかったんだ。
…だから色々気にかけてくれてたのかしらねぇ。
嬉しいような、心地よいような、なんか良く分んないような。
不思議な気分に浸りながら、玄関へと向かった。
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あーたん - 完結おめでとうございます。私も医龍の小説を占いツクールで書かせていただいていますが、小学生なので医療用語あやふやで、文章力もよくないです・・・。Mariさんの文章力の良さ、うらやましいです＾＾ (2015年11月22日 12時) (
レス) id: 5f4dd0772a (このIDを非表示/違反報告)
Mari(プロフ) - 柴崎 彼方さん» コメントありがとうございます。私も日代先生、書いてて楽しかったです（笑） (2015年5月2日 20時) (レス) id: 3f7c5b2923 (このIDを非表示/違反報告)
Mari(プロフ) - みかづきさん» コメントありがとうございます。次回…あるかわかりませんが、そのときはよろしくお願いします(*^^*) (2015年5月2日 20時) (レス) id: 3f7c5b2923 (このIDを非表示/違反報告)
柴崎 彼方(プロフ) - 完結おめでとうございます！！いやー、日代先生よかったです♪笑 (2015年4月29日 15時) (レス) id: b228346365 (このIDを非表示/違反報告)
みかづき(プロフ) - 完結おめでとうございます。次回作を楽しみにしています (2015年4月27日 16時) (レス) id: 63313e013c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Mari | 作成日時：2015年3月26日 15時
