大動脈弁狭窄症 ページ3
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「大動脈弁狭窄症…」
1時間ほどで終わったオペの説明。その後、医局で心エコーの結果や心電図の結果などを見比べながら、朝田先生と加藤先生と話す。
もちろん、飛華流のことだ。
「ええ。昨日の精密検査で分かったわ。
少し前から胸痛があったそうよ。3週間前に一度、学校の体育の授業で失神したそうだけど、心臓 病だと考えてなかったみたい。
貧血持ちなのよね？」
…失神。初めて聞いた。小さい時から体が弱かったのは知っている。でも…
「日代先生？」
「あ、すみません。そうです、いつも少し貧血気味みたいで。もともと体が弱かったから、良く小さい頃熱出したりしてたし…」
「それでそこまで重大なこととは考えなかったみたい。…無理もないけど」
仕方がないといえば仕方がないのかもしれない。だけど、やっぱり……悔しい。
「…オペを検討した方がいいと思う。昨日、日代先生とも話したが、全部任せてくれた」
あー、そう言えばおとん、昨日朝田先生と話したって言ってたよね。詳しくは教えてくれなかったけど。
「そうですか…。じゃあ近いうちに心カテですね」
「ああ」
オペ、か…。
――「あなたはここで待ってて！院長、患者さんです！」
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「ねぇっ、なんでこうなるのっ……！なんで……！」
「日代？」
「え、あ、すみません、何の話でしたっけ？」
「日代先生、昨日しっかり休めた？」
心配そうに加藤先生があたしの顔を覗き込む。
「あ、もうもったいないくらい休みました。すみません、本当にすみません」
「…とりあえず、心カテの結果を診て、オペの話はすすめよう。患者の方には昨日もうすでに加藤から話がしてある。
心カテは伊集院に頼んでおく。主治医は俺だ。お前もしっかりフォロー頼むぞ」
「…分かりました」
「あの、お話途中すみません。日代先生、204号室の藤田さんが腹痛を訴えているんですけど…」
丁度看護師の山下さんに呼ばれた。…タイミングが良かった。これ以上、安定した状態で話を聞ける自信がなかったから。
朝田先生や加藤先生にあまり知られたくなかった。
逃げるように、あたしは医局を出た。
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あーたん - 完結おめでとうございます。私も医龍の小説を占いツクールで書かせていただいていますが、小学生なので医療用語あやふやで、文章力もよくないです・・・。Mariさんの文章力の良さ、うらやましいです＾＾ (2015年11月22日 12時) (
レス) id: 5f4dd0772a (このIDを非表示/違反報告)
Mari(プロフ) - 柴崎 彼方さん» コメントありがとうございます。私も日代先生、書いてて楽しかったです（笑） (2015年5月2日 20時) (レス) id: 3f7c5b2923 (このIDを非表示/違反報告)
Mari(プロフ) - みかづきさん» コメントありがとうございます。次回…あるかわかりませんが、そのときはよろしくお願いします(*^^*) (2015年5月2日 20時) (レス) id: 3f7c5b2923 (このIDを非表示/違反報告)
柴崎 彼方(プロフ) - 完結おめでとうございます！！いやー、日代先生よかったです♪笑 (2015年4月29日 15時) (レス) id: b228346365 (このIDを非表示/違反報告)
みかづき(プロフ) - 完結おめでとうございます。次回作を楽しみにしています (2015年4月27日 16時) (レス) id: 63313e013c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Mari | 作成日時：2015年3月26日 15時
