雨の日の夜 ページ18
…荒瀬side…
――2日後
「ええと…」
9時は過ぎのコンビニはさすがに人気はない。店員が暇そうにレジで欠伸をしている。
今日もいつも通りオペなどをこなし、1日が終わった。
いたって変わったこともなし。例のオペ1週間前という事でリハが少し長引いたけど。
―――「ごめん、荒ちゃん！やっぱりお母さんが体調悪くて心配だから今日はこっち泊まるね。晩ご飯用意してないけど、コンビニでもいいからちゃんと買って食べるんだよ！」―――
つい10分ほど前に電話があった。
朝っぱらからチビ連れてばーちゃんち行っていて、夜には帰るつもりだったらしい。
だがそんなこんなの理由でそのまま泊まるらしいから、俺は今夜はひとり。まぁたまにはいいかもな。
別にあんまり食う気もしねーから、酒のつまみだけでも、とふらりと家に帰る前に近くのコンビニに寄ってみた。
確かバーは休みだったはずだし、家でゆっくりテレビでも見るかな。
店の中をふらふらと一周して、結局明日の朝食とつまみを買ってコンビニを出た。
月明かりが、しとしとと降る雨を照らす。
今夜は久しぶりの雨だ。病院を出た時も降っていたが、その時より増してひどくなった気がする。
それに日中はそこまで寒くなかったのに、今はぐっと気温が下がっていた。かなり肌寒く感じる。
「さぁてと、帰るかな…」
車に乗ろうとした時だった。道路の向こう側にいる、街灯に照らされた女が目に付いた。
かなりフラフラしていて、足元がおぼつかない。歩みはかなりゆっくりだ。
…背が高い割に体重が軽いな。いつもの癖で、そんなことを思った瞬間だった。
その女はバランスをついに崩したのか、その場に倒れこんでしまった。
手に持っていた赤い傘がごろんと道に転がる。女は立ち上がろうとするものの、頭に手を当て顔をしかめていた。
「おい！」
あの茶髪、どこかでみたことがあるような、と頭の隅で思いながら道路を横切り、そばへ行く。
「……っ…」
「大丈夫か！？――って日代！」
目の前にいるのは、紛れもなく、30分ほど前まで病院で一緒にオペをしていた医者だった。
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あーたん - 完結おめでとうございます。私も医龍の小説を占いツクールで書かせていただいていますが、小学生なので医療用語あやふやで、文章力もよくないです・・・。Mariさんの文章力の良さ、うらやましいです＾＾ (2015年11月22日 12時) (
レス) id: 5f4dd0772a (このIDを非表示/違反報告)
Mari(プロフ) - 柴崎 彼方さん» コメントありがとうございます。私も日代先生、書いてて楽しかったです（笑） (2015年5月2日 20時) (レス) id: 3f7c5b2923 (このIDを非表示/違反報告)
Mari(プロフ) - みかづきさん» コメントありがとうございます。次回…あるかわかりませんが、そのときはよろしくお願いします(*^^*) (2015年5月2日 20時) (レス) id: 3f7c5b2923 (このIDを非表示/違反報告)
柴崎 彼方(プロフ) - 完結おめでとうございます！！いやー、日代先生よかったです♪笑 (2015年4月29日 15時) (レス) id: b228346365 (このIDを非表示/違反報告)
みかづき(プロフ) - 完結おめでとうございます。次回作を楽しみにしています (2015年4月27日 16時) (レス) id: 63313e013c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Mari | 作成日時：2015年3月26日 15時
