Vict.408 ページ8
それからフロントで精算を済まし、二人で一緒にホテルを出た。
代金は…勝利くんが払ってくれた。
私も出すって言ったのに、勝利くんにあっさりと断られちゃった。
何だか色々と申し訳ない気持ちでいっぱいになる…。
私も、勝利くんに何かしてあげたい――。
A「…そう言えば」
勝「ん？」
A「勝利くんの誕生日っていつ？…もしかして、もう終わっちゃった？」
勝「…10月30日だよ。そう言えば、まだお互いの誕生日知らなかったよね。Aちゃんはいつ？」
A「私は、12月25日」
勝利くんの誕生日がまだ終わってなくて、ホッと胸を撫で下ろす。
勝「クリスマスが誕生日なんて、すごいロマンティックだね」
A「そんな事無いよ。だって、毎年クリスマスケーキと誕生日ケーキが兼用なんだよ？」
毎年、損した気分にさせられちゃう。
勝「…確かに、そこは分けて食べたいかも」
A「勝利くんはハロウィーンの前日だね」
勝「うん、よくハロウィーンの日と間違えられるんだよね」
そう言って勝利くんは苦笑する。
勝利くんの誕生日の日には…何かお祝いしてあげたいな。
勝「…さっきはごめんね」
A「え？」
勝「その…突然、抱き着いちゃったりして」
A「！…っ」
勝「だけど、ホントの事だから」
“…俺、もうそんなに待てないかも”
先程の勝利くんの言葉。
あられもない、勝利くんの心の本音。
勝「あの言葉の意味…わかるよね？」
わからないはずが無い…。
もう、誤魔化しなんて効かないくらい、私は勝利くんから目を離せない。
A「っ…いつまで、待てる…？」
私の質問が可笑しかったのか、勝利くんは小さく笑う。
勝「Aちゃんは…どうなの？」
逆に問い返され、返事に困ってしまう。
A「…ホントは、まだ少し怖い。だけど…勝利くんとそうなりたいと思うのは私も一緒だよ？」
だから…勝利くんも私のために予行練習をしてくれる。
勝「Aちゃん…」
A「次の予行練習は、絶対に寝ないからっ…！」
意気込むようにそう言えば、勝利くんに笑われた。
勝「次は絶対に寝かさないよ？」
A「っ！！」
勝「お風呂も一緒に入るから」
容赦ない勝利くんの言葉に、顔が真っ赤に染まっていく。
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セーラ - 前にこの作品を読んだ時12シリーズまであったのですが削除されてますか？確認お願いします！ (2020年7月23日 22時) (
レス) id: 9ffba0b2d2 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 更新お願いします！ (2017年7月7日 0時) (レス) id: 9250739760 (このIDを非表示/違反報告)
まみこ(プロフ) - 最初から読み返して見てぐっと恋人ぽくなってるのにまだまだ初々しい主人公が可愛いです。体育祭の本番どうなるかが楽しみです(^^)今後の展開を楽しみにしてます！ (2017年7月5日 18時) (レス) id: b699f5b710 (このIDを非表示/違反報告)
とむろ(プロフ) - この作品とても好きです。なので、更新とても楽しみにしています！ (2017年7月1日 16時) (レス) id: a233eeddf4 (このIDを非表示/違反報告)
そなた(プロフ) - 更新ありがとうございます！！:-) (2017年6月16日 14時) (レス) id: 29779a9a59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りん
| 作成日時：2016年12月15日 17時
