Vict.407 ページ7
噛み付くようなキスに、何も考えられなくなる。
A「っ…ふ」
すがるように勝利くんにしがみつき、
必死で勝利くんのキスについていく。
勝「…っ、舌、絡めて」
A「！…っ」
勝利くんの舌が、逃げようとする私の舌を絡めとる。
深いキスに、頭がくらくらする。
A「っ…は、ぁ」
唇が離れ、そのまま耳にキスを落とされる。
A「ん…っ、くすぐったい」
身体をよじれば、今度は首筋にキスを落とされた。
A「っ…あ」
首筋にかかる甘い吐息に、全身がぞくぞくする。
勝「キスマーク…付けていい？」
A「っ…え」
勝「こないだ…うまく出来なかったから」
直後、首筋に感じた痛み。
まだ、いいって言ってないのに…。
それほど、勝利くんも余裕が無いのかも知れない。
勝「今度はちゃんと…出来たよ」
嬉しそうに微笑む勝利くん。
A「や…っ、目立っちゃう」
明日から学校なのに…。
勝「見せつけたらいいじゃん。Aちゃんが俺のモノだってしるし」
A「しるしって…」
勝利くんの独占欲と支配欲に、頭の中が可笑しくなりそう。
ううん…もう既に、可笑しくなってる。
だけどそれが、全くと言っていいほど嫌じゃない。
勝「…そんな目で見つめないで」
A「っ、だって…」
勝「もっと…触れたくなるじゃん」
ホントは…もっと触れて欲しい。
もっと…キスして、ずっと触れ合っていたい。
だけどそんな事…言えるはずも無くて――。
A「っ、着替えて来る」
そっとベッドから下り、バスルームへと向かう。
勝利くんから離れるのが寂しかったけど、
こればかりは私のせいだし仕方がない。
バスローブを脱ぎ私服に着替えようとしたら、
突然勝利くんがバスルームへとやって来た。
A「え…っ！？」
驚きのあまり、身体を隠す余裕も無かった。
上下共に下着姿の私を見て、勝利くんは無言のまま私を抱き締めた。
A「しょ、勝利くん？」
勝「…俺、もうそんなに待てないかも」
え…？
それ以上、勝利くんは何も言わなかった。
何事も無かったかのように私から離れると、そのまま部屋へと戻って行く。
A「今のって…」
心臓が、熱い。
高鳴る鼓動の意味がわかっているからこそ、訪れる羞恥心。
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セーラ - 前にこの作品を読んだ時12シリーズまであったのですが削除されてますか？確認お願いします！ (2020年7月23日 22時) (
レス) id: 9ffba0b2d2 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 更新お願いします！ (2017年7月7日 0時) (レス) id: 9250739760 (このIDを非表示/違反報告)
まみこ(プロフ) - 最初から読み返して見てぐっと恋人ぽくなってるのにまだまだ初々しい主人公が可愛いです。体育祭の本番どうなるかが楽しみです(^^)今後の展開を楽しみにしてます！ (2017年7月5日 18時) (レス) id: b699f5b710 (このIDを非表示/違反報告)
とむろ(プロフ) - この作品とても好きです。なので、更新とても楽しみにしています！ (2017年7月1日 16時) (レス) id: a233eeddf4 (このIDを非表示/違反報告)
そなた(プロフ) - 更新ありがとうございます！！:-) (2017年6月16日 14時) (レス) id: 29779a9a59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りん
| 作成日時：2016年12月15日 17時
