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Vict.450 ページ50

亜「だから決めたんです。この気持ちを打ち明けるのはやめようって」





揺るがない、亜衣ちゃんの決意。




好きだからこそ、言えない想い。






A「亜衣ちゃんはいつからマリくんを――」




私が言いかけた時、ちょうどマリくんが水道場から戻って来た。






マ「あれ、亜衣ちゃんだー」




亜「!…マ、リウスくん…っ」





突然のマリくんの登場に、亜衣ちゃんは驚きを隠せない様子。






マ「亜衣ちゃんも絵の具で汚れちゃったの?」




亜「へ…?あ、私は手を洗いに…っ。水道場が混んでいたから――」




マ「そうなんだ。グラウンドの水道場は誰も居ないから大丈夫だよ!」




そう言ってマリくんは笑顔を見せた。






亜「あ、りがとう…。じゃあ、私はこれで――」




そそくさと足早に去って行く亜衣ちゃんを見て、何ともやりきれない感が心に残る。





マ「Aちゃん、亜衣ちゃんと何話してたのー?」




まさか自分の事だとは知らずに、マリくんが朗らかに問い掛けてくる。




A「…何でもないよ?」




マ「えーズルい!僕にも教えてよー」




さすがに、私の口から亜衣ちゃんの気持ちを打ち明ける事は出来ない。





A「女の子同士の秘密だから(笑)」




マ「えー、余計に気になるじゃん!」




私の一言が、マリくんの好奇心を掻き立ててしまったらしい。






勝「…何してるの?」




そんな状況を救うかのように、リレーを終えたばかりの勝利くんがやって来た。






マ「勝利くん!聞いてよ、Aちゃんが僕に隠し事するんだよ!」




勝「隠し事?」




マ「亜衣ちゃんと二人でコソコソ話をしてたの!」




コソコソ話って…(笑)





“亜衣ちゃん”の名前を聞いて、勝利くんは私の気持ちを察したらしい。





勝「前にも言ったでしょ?ガールズトークの邪魔しちゃダメって(笑)」




マ「そーだけど…」




勝「マリも誰かとガールズトークしなよ(笑)」




マ「っ…だから僕はオカマじゃないよ!もー、風磨くんみたいな事言わないでよっ!」




マリくん、怒ってそのまま校舎の中へと入って行っちゃった。






勝「…俺、オカマなんて一言も言ってないけど(笑)」




A「…ごめんね?私の為にはぐらかしてくれたんだよね」





私のせいで、マリくんを怒らせちゃった。

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セーラ - 前にこの作品を読んだ時12シリーズまであったのですが削除されてますか?確認お願いします! (2020年7月23日 22時) (レス) id: 9ffba0b2d2 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 更新お願いします! (2017年7月7日 0時) (レス) id: 9250739760 (このIDを非表示/違反報告)
まみこ(プロフ) - 最初から読み返して見てぐっと恋人ぽくなってるのにまだまだ初々しい主人公が可愛いです。体育祭の本番どうなるかが楽しみです(^^)今後の展開を楽しみにしてます! (2017年7月5日 18時) (レス) id: b699f5b710 (このIDを非表示/違反報告)
とむろ(プロフ) - この作品とても好きです。なので、更新とても楽しみにしています! (2017年7月1日 16時) (レス) id: a233eeddf4 (このIDを非表示/違反報告)
そなた(プロフ) - 更新ありがとうございます!!:-) (2017年6月16日 14時) (レス) id: 29779a9a59 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りん | 作成日時:2016年12月15日 17時

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