Vict.447 ページ47
ゴールまで残り100メートル地点で、
遂に、勝利くんが首位に立った。
辺りから、大きな歓声が湧き起こる。
そのまま難なくゴールを決めた勝利くんが、
大きくガッツポーズをした。
……まさか、本当に1位になっちゃうなんて。
危うく最下位になりかけていたかも知れない状況を、
勝利くんは見事に振り切り、挽回して見せた。
健「さすが勝利。Aにかっこ良いとこ見せつけてくれたよね(笑)」
A「そ…んなんじゃ……」
健「とか言いつつ、内心…惚れ直したでしょ？(笑)」
まるで私の心を見透かすように、健人くんは不敵に笑う。
健「……図星？(笑)」
A「わ、悪いっ…！？」
否定出来なくて、ついムキになってしまう。
健「Aのツンデレもなかなか可愛いね(笑)」
素直に認めたら、今度はからかわれた。
マ「あーっ！やっぱりここに居た！！」
その時、マリくんが声を張り上げ駆け寄って来た。
健「…え？何、俺？」
マ「そうだよ！風磨くんに連れ戻して来いって言われたの！！」
マリくん、ちょっぴり不機嫌な様子。
健「風磨にパシらされたんだ？(笑)」
マ「だって風磨くん、僕に行けってうるさいんだもん！せっかく垂れ幕作り頑張ってたのに…」
そう答えるマリくんの真っ白なカッターシャツは、
絵の具が飛び散り汚れちゃってる。
A「…マリくん、顔にも絵の具が付いてる(笑)」
マ「嘘…！？わー、最悪だ。カッターシャツも汚れちゃったし……お母さんに怒られる」
私が指摘すると、マリくんは一気に肩を落とした。
健「…とりあえず、顔洗った方がいいよ。俺もちゃんと戻るから(笑)」
マ「…わかった…」
マリくんは力無く頷くと、そのまま水道場の方へと歩いて行った。
健「…じゃあ、俺も投げ出したポスター作りの仕上げに取り掛かるかな」
A「投げ出したって……」
健「風磨と山下さんに手伝ってもらってたんだけど、俺が隙を見て抜け出したからさ(笑)」
A「ダメじゃん(笑)」
健「まぁ、Aの勇姿は見れなかったけど……お楽しみは本番まで取っとくよ」
そう言って、健人くんは意味ありげにウインク。
再び校舎の中へと戻っていく健人くんと入れ違いに、
今度は校舎の中から亜衣ちゃんが出てきた。
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セーラ - 前にこの作品を読んだ時12シリーズまであったのですが削除されてますか？確認お願いします！ (2020年7月23日 22時) (
レス) id: 9ffba0b2d2 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 更新お願いします！ (2017年7月7日 0時) (レス) id: 9250739760 (このIDを非表示/違反報告)
まみこ(プロフ) - 最初から読み返して見てぐっと恋人ぽくなってるのにまだまだ初々しい主人公が可愛いです。体育祭の本番どうなるかが楽しみです(^^)今後の展開を楽しみにしてます！ (2017年7月5日 18時) (レス) id: b699f5b710 (このIDを非表示/違反報告)
とむろ(プロフ) - この作品とても好きです。なので、更新とても楽しみにしています！ (2017年7月1日 16時) (レス) id: a233eeddf4 (このIDを非表示/違反報告)
そなた(プロフ) - 更新ありがとうございます！！:-) (2017年6月16日 14時) (レス) id: 29779a9a59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りん
| 作成日時：2016年12月15日 17時
