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Vict.440 ページ40

菜「前にAが見えて、必死で追いかけたんだけど…抜かせなかった。本番は絶対負けないからね!」



A「え、と」




ますます菜花に対抗心を燃やされ、


その威圧感に思わず苦笑い。




私が菜花より先にゴール出来たのは、


先輩や皆のカバーがあったおかげなんだけどな…(笑)




菜「それにしても、勝利くんってホントすごいよね!元陸上部のエースだし、陸上部の先輩達も入学時は必死で勧誘したって言ってたよ?…あっさりと断られたらしいけど(笑)」



A「…そうなんだ…」




そりゃあ、中学時代に色々あったもんね…。



元カノ騒動や、瀬川さんや山下さんの件では本当に悩まされたけど…




今では、それがすごく懐かしく感じる。





…もしかしたら、



勝利くんは本当は今でも陸上が好きなのかも知れない。




実際のところ、どうなんだろ……?






菜「でもやっぱ聡くんが一番かっこ良かったもんね!」



なんて、菜花はノロケ出す始末。





勝「――Aちゃん…!」




その時、勝利くんが駆け寄って来た。




菜「…じゃあ、私は聡くんの所に行くから!あとはごゆっくり(笑)」



悪戯に微笑みながら、菜花はそそくさとその場を離れた。




勝「……何か、菜花ちゃんに気を遣わせちゃったかな?(笑)」



A「…気にしないで(笑)いつもあんな調子だから(笑)」



勝「そっか(笑)――あ、それスポーツドリンク?ちょっとちょうだい」



そう言って、勝利くんは私の手からするりとスポーツドリンクを抜き取った。




A「え…あ、ちょっ…!」



そのまま爽やかにスポーツドリンクを飲む勝利くん。




汗ばんだ首筋と、上下する喉仏に思わずドキッとした。





勝「…何見てるの?(笑)」




A「っ、私…飲んじゃったのに…」



勝「そろそろ“間接キス”も慣れたでしょ?(笑)」



そう言って余裕の表情で微笑む勝利くん。




A「な、慣れないよっ…!」



真っ赤な顔で言い返せば、勝利くんに笑われた。




わかってて、わざとからかってくるから、


勝利くんはホントに意地悪だ。






――その時、背後から小さな咳払いがした。




監督「…あー、良い雰囲気のところ邪魔して申し訳ないが……ちょっといいか?」




A「か、監督…!?」



突如現れた監督に、戸惑いを隠せない。




そして何より…




今の会話を聞かれていたかと思うと、


恥ずかしくてたまらない。

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セーラ - 前にこの作品を読んだ時12シリーズまであったのですが削除されてますか?確認お願いします! (2020年7月23日 22時) (レス) id: 9ffba0b2d2 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 更新お願いします! (2017年7月7日 0時) (レス) id: 9250739760 (このIDを非表示/違反報告)
まみこ(プロフ) - 最初から読み返して見てぐっと恋人ぽくなってるのにまだまだ初々しい主人公が可愛いです。体育祭の本番どうなるかが楽しみです(^^)今後の展開を楽しみにしてます! (2017年7月5日 18時) (レス) id: b699f5b710 (このIDを非表示/違反報告)
とむろ(プロフ) - この作品とても好きです。なので、更新とても楽しみにしています! (2017年7月1日 16時) (レス) id: a233eeddf4 (このIDを非表示/違反報告)
そなた(プロフ) - 更新ありがとうございます!!:-) (2017年6月16日 14時) (レス) id: 29779a9a59 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りん | 作成日時:2016年12月15日 17時

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