Vict.434 ページ34
菜「…A、すごく愛されてるじゃん(笑)……何かあったの？(笑)」
探るような目で、菜花が囁いてくる。
A「な…にも無いよっ！」
菜「ホントかな〜？」
ニヤニヤと菜花が怪しむように見つめてくる。
A「そ…ういう菜花だって――」
菜「え？」
A「ほら、さっき…私に感謝してるみたいな事言ってたけど……聡くんと何かあったの？」
そっと声を潜めれば、今度は菜花が顔を赤くした。
菜「そ、れは――…」
A「やっぱり何かあったんだ？(笑)」
菜「っ、ちょっとこっち来て…！」
菜花に腕を引かれ、教室の隅っこに移動する。
健「なになに、ナイショ話？」
ひそひそと話し込んでいる私と菜花を見て、健人くんが呟いた。
聡「女の子だねー(笑)」
そんな私達を、微笑ましそうに聡くんが見てる。
マ「僕も混ざりたい…！」
咄嗟に駆け出そうとしたマリくんを、勝利くんが引き止める。
勝「――ガールズトークの邪魔しちゃダメ(笑)」
マ「だって気になるじゃん…！」
風「じゃあ、お前も女の子になる？」
マ「……ならない…！」
風「今一瞬迷ったろ？(笑)」
マ「迷ってない！」
風「今日からお前は“オカマリ”な(笑)」
マ「オカマじゃないもん！！」
風磨くんにからかわれ、マリくんは憤慨したように叫ぶ。
菜「……うるさいから廊下行かない？」
A「…そうだね(笑)」
風磨くんとマリくんがギャーギャー騒いでいるのを横目に、
菜花と教室を後にした。
A「…――で、何があったの？」
廊下に移動し、出来るだけ声を潜め尋ねた。
菜「…あのね…、夏祭りの日、私と聡くんが喧嘩したのは知ってるでしょ……？」
A「キス、が原因だったんだよね？」
菜「うん…。聡くんが全く私にキスしてくれないから……つい、冷たく突き放しちゃったの」
A「でも、仲直りしたって事は……」
私の言葉に、菜花は顔を赤らめコクリと頷く。
菜「…Aのおかげで、あのあと聡くん……キスしてくれたの。ありがとね…？」
A「やっぱりうまくいったんだ…！良かった……！！」
嬉しくて、私まで舞い上がっちゃう。
菜「…でも、それだけじゃないの」
A「え…？」
これまでに無いぐらい、菜花の顔が赤い。
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セーラ - 前にこの作品を読んだ時12シリーズまであったのですが削除されてますか？確認お願いします！ (2020年7月23日 22時) (
レス) id: 9ffba0b2d2 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 更新お願いします！ (2017年7月7日 0時) (レス) id: 9250739760 (このIDを非表示/違反報告)
まみこ(プロフ) - 最初から読み返して見てぐっと恋人ぽくなってるのにまだまだ初々しい主人公が可愛いです。体育祭の本番どうなるかが楽しみです(^^)今後の展開を楽しみにしてます！ (2017年7月5日 18時) (レス) id: b699f5b710 (このIDを非表示/違反報告)
とむろ(プロフ) - この作品とても好きです。なので、更新とても楽しみにしています！ (2017年7月1日 16時) (レス) id: a233eeddf4 (このIDを非表示/違反報告)
そなた(プロフ) - 更新ありがとうございます！！:-) (2017年6月16日 14時) (レス) id: 29779a9a59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りん
| 作成日時：2016年12月15日 17時
