Vict.433 ページ33
健「――席替えしたら、俺とAが離れちゃうでしょ？だから…クラスの女の子達を説得して席替えしないよう協力してもらったわけ。…それを勝利に見られちゃったんだよね(笑)」
何て事の無いように、健人くんは笑う。
聡「…つまり、Aちゃんと離れたくないからクラスの女の子達や先生を巻き込んで席替えを回避したって事？」
健「そういう事」
A「………」
呆れて言葉が出ない…。
まさか、健人くんがそこまでしてたなんて……。
普通、そこまでする？
マ「なーんだ、健人くんがA組の席替えを阻止してたのかぁ」
風「いや、そこ普通に納得するとこじゃねーから(笑)」
和やかなマリくんの言葉に、直ぐ様風磨くんがツッコミを入れる。
健「先生が席替えの話を持ち掛けた時はホント焦ったよ。どうにかして阻止しなきゃって思った」
菜「阻止って……乗り気だった女の子達がよく聞き入れてくれたよね(笑)」
菜花も相当呆れてしまったのか、若干引いちゃってる。
健「俺に不可能なんて無いよ？――俺は完璧主義者だから」
自信たっぷりな健人くんを見て、菜花は思わず苦笑い。
菜「…健人くんがモテる事忘れてた……」
哀れむような目で、菜花が私を見てくる。
…きっとまた、いつもの調子で女の子達を味方につけたんだろうな。
健「だから、安心してよ。席替えは進級するまで絶対無いから」
キッパリと断言する健人くん。
マ「やったー！ずっとAちゃんの隣だー」
素直に喜ぶマリくんを横目に、聡くんは複雑な顔をしてる。
……聡くん、マリくんと離れたいって言ってたもんね(笑)
A「…ごめんね、何か私のせいで……」
いたたまれず、聡くんに謝った。
聡「…Aちゃんのせいじゃないよ(笑)ただ、これからも賑やかになりそうだなって……(笑)」
聡くんなりに気遣った遠回しの嫌味。
A「それは言えてる…(笑)」
でもまぁ、楽しくなるならいいよね？
席替えして、皆と離れて一人ぼっちになるより全然いい……。
菜「勝利くんはそれでいいの？」
心配そうに菜花が尋ねれば、勝利くんは何処か慣れた様子。
勝「…良くないけど、どうにもならないから(笑)」
菜「自信、あるんだ？」
勝「だって、Aちゃんと付き合ってるのは俺だし…今更二人に取られるとは思ってないよ」
そんな勝利くんの一言に、顔が一気に赤く染まる。
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セーラ - 前にこの作品を読んだ時12シリーズまであったのですが削除されてますか？確認お願いします！ (2020年7月23日 22時) (
レス) id: 9ffba0b2d2 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 更新お願いします！ (2017年7月7日 0時) (レス) id: 9250739760 (このIDを非表示/違反報告)
まみこ(プロフ) - 最初から読み返して見てぐっと恋人ぽくなってるのにまだまだ初々しい主人公が可愛いです。体育祭の本番どうなるかが楽しみです(^^)今後の展開を楽しみにしてます！ (2017年7月5日 18時) (レス) id: b699f5b710 (このIDを非表示/違反報告)
とむろ(プロフ) - この作品とても好きです。なので、更新とても楽しみにしています！ (2017年7月1日 16時) (レス) id: a233eeddf4 (このIDを非表示/違反報告)
そなた(プロフ) - 更新ありがとうございます！！:-) (2017年6月16日 14時) (レス) id: 29779a9a59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りん
| 作成日時：2016年12月15日 17時
