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Vict.424 ページ24

A「…期待、というか……楽しみにしてる」



勝「楽しみ?」



A「勝利くんが一生懸命走ってるとこ…早く見たいなって……」



照れながらそう伝えれば、勝利くんも少し顔を赤らめた。




勝「…ビリでも笑わないでね……?」



A「笑わないよ(笑)…結果がどうであれ、勝利くんが一生懸命走った順位だもん。絶対、かっこ良いと思う」




勝「…Aちゃん…」



そっと手を引かれ、そのまま唇に触れた熱。




A「…っ、誰かに見られたらどうするの……っ」




まだ、夕暮れ時の帰り道。


人目をはばからず、勝利くんは楽しげな様子。



勝「……やだった?」



A「や、じゃないけど……」




すごく、恥ずかしい。


キスなんて、もう慣れっこなはずなのに。



勝「…もっとキスしていい?」



この、雰囲気……。




A「だ、だめ……帰ろ?」


急かすように、勝利くんの腕を引く。



勝「…誰も見てなかったらいいんだよね?」



A「え……」




勝利くんは私の手を引いたまま、足早に歩き出す。




この流れ―――。



私は、知ってる。




勝利くんに連れて来られた場所は、


前にも二人で来た事がある公園。




勝「…覚えてる?あそこのジャングルジムの中のトンネルで――」



A「っ…忘れるわけ無いじゃんっ……」




長時間、ただひたすら勝利くんとキスを繰り返した場所。




忘れる事なんて、きっと出来ない。



今回も……きっとそう。




勝「今日は…キスだけじゃ済まないかも」


A「え…?」



その言葉に、心臓がドキリとした。




勝「こっち、来て――」



私の手を握り、勝利くんはトンネルの中へと足を忍ばせる。




A「……勝利くん?」



薄暗いトンネルの中で反響する声が、


更なる羞恥を掻き立てる。




勝「…目……閉じて?」



促されるまま目を閉じれば、


有無を言わさずキスの嵐が降ってくる。




A「…っ…はぁっ……」



激しいキスに、頭がくらくらする。



だけど嫌じゃないのは、


きっと私も勝利くんを求めているから。




その先を……



期待してるから―――。




A「…っ!」



キスに夢中になっていたら、


勝利くんの手が胸に触れた。



そのまま優しく胸を揉まれ、何も考えられなくなる。




服の上からなのが、すごくもどかしい……。




そんな私の反応を見て、勝利くんの手がピタリと止まった。

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セーラ - 前にこの作品を読んだ時12シリーズまであったのですが削除されてますか?確認お願いします! (2020年7月23日 22時) (レス) id: 9ffba0b2d2 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 更新お願いします! (2017年7月7日 0時) (レス) id: 9250739760 (このIDを非表示/違反報告)
まみこ(プロフ) - 最初から読み返して見てぐっと恋人ぽくなってるのにまだまだ初々しい主人公が可愛いです。体育祭の本番どうなるかが楽しみです(^^)今後の展開を楽しみにしてます! (2017年7月5日 18時) (レス) id: b699f5b710 (このIDを非表示/違反報告)
とむろ(プロフ) - この作品とても好きです。なので、更新とても楽しみにしています! (2017年7月1日 16時) (レス) id: a233eeddf4 (このIDを非表示/違反報告)
そなた(プロフ) - 更新ありがとうございます!!:-) (2017年6月16日 14時) (レス) id: 29779a9a59 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りん | 作成日時:2016年12月15日 17時

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