Vict.421 ページ21
勝「…まぁ、そうなんだけど……」
勝利くんも煮詰まったように、言葉を濁した。
マ「二人ともどうしたの?何か変だよ(笑)」
いつもと様子が違う私達に、マリくんも戸惑い気味。
A「…ううん、ちょっと聞いてみただけ…!ごめんね、変な事言って……」
マ「亜衣ちゃんの事が気になるの?…亜衣ちゃん、すごく良い子だよ!お祭りの時も楽しかったし……また皆でどこか行けたらいいなぁ」
勝「楽しかったの?」
マ「うん!今度は勝利くんとAちゃんも一緒がいい!大勢で遊んだ方が楽しいし、何より僕がAちゃんと一緒に居たいから♪」
A「…マリくん…」
屈託の無い笑顔が、胸に突き刺さる。
その言葉で、マリくんの気持ちが十分理解出来た。
だから、余計…複雑な気持ちになる。
勝「…マリって、俺の立場関係無くあっさりと気持ちを伝えるよね(笑)」
マ「だって好きなんだもん!」
勝「……マリのそういうとこ嫌いじゃないけど、Aちゃんは俺の彼女だからね(笑)」
さすがの勝利くんも、怒る気になれないみたい。
呆れを通り越して、納得しちゃってる感じ。
マ「わかってるよ!だけど、皆と遊ぶ時は皆のAちゃんだよ?」
勝「何そのルール(笑)」
マリくんのペースに、勝利くんも呑まれてる感じ。
…話の趣旨がズレちゃったけど、聞きたい事は聞けた。
マリくんの発言通りなら、亜衣ちゃんとの接点は海からがきっかけになる。
でもそれは、マリくんからの視点。
亜衣ちゃんは、遅くとも遠足の時点ではマリくんに想いを寄せていた。
A「っ…」
…ダメだ……
また、余計な詮索をしちゃいそう。
だけど、私は諦めたくない。
もう、決めたの。
おせっかいだと思われてもいい。
自分の気持ちから逃げたくない。
亜衣ちゃんだって、きっとモヤモヤしてる。
お互いスッキリしないまま、
終わらせるなんてやっぱり出来ないよ……。
風「――何で俺が実行委員なんてやらなきゃいけねーんだよ」
その時、ぶつぶつ文句を言いながら、
風磨くんが教室に入って来た。
健「いーじゃん、俺からの頼みだよ。各クラスから男女一人ずつ選抜しなきゃいけなくてさ」
その後に続いて、健人くんも教室に入る。
勝「…何騒いでんの(笑)」
風「こいつがさー、やたらしつけーの」
見兼ねた勝利くんが声を掛ければ、
風磨くんは大きく溜め息をつく。
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セーラ - 前にこの作品を読んだ時12シリーズまであったのですが削除されてますか?確認お願いします! (2020年7月23日 22時) (レス) id: 9ffba0b2d2 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 更新お願いします! (2017年7月7日 0時) (レス) id: 9250739760 (このIDを非表示/違反報告)
まみこ(プロフ) - 最初から読み返して見てぐっと恋人ぽくなってるのにまだまだ初々しい主人公が可愛いです。体育祭の本番どうなるかが楽しみです(^^)今後の展開を楽しみにしてます! (2017年7月5日 18時) (レス) id: b699f5b710 (このIDを非表示/違反報告)
とむろ(プロフ) - この作品とても好きです。なので、更新とても楽しみにしています! (2017年7月1日 16時) (レス) id: a233eeddf4 (このIDを非表示/違反報告)
そなた(プロフ) - 更新ありがとうございます!!:-) (2017年6月16日 14時) (レス) id: 29779a9a59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りん | 作成日時:2016年12月15日 17時