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Vict.403 ページ3

勝「お風呂、溜まったよ」





しばらくして、勝利くんがバスルームから戻ってきた。






A「…ずっとバスルームに居たの?」




お湯を溜めに行ったきり、勝利くんは一向に戻って来なかった。





勝「うん…。少し、頭を冷やそうと思って」




A「…どうして?」




勝「あのままAちゃんのところに戻ったら…お風呂入る前に抑えが効かなくなりそうだったから」




A「…っ!」





正直な、勝利くんのキモチ。





勝「でも、良かった。一瞬、キスを拒まれたのかと思ったから…」




ホッと安堵する勝利くんを見て、ちょっと申し訳ない気持ちになった。





A「…緊張、してたの。私だって…」




勝「ストップ。それ以上言うと、またキスしたくなるから。…ほら、行こ。サッパリしたいんでしょ?」




私の手を取り、バスルームへと向かう勝利くん。





A「ちょ、ちょっと待って…!まさかとは思うけど…一緒に入らないよね?」




勝「え、そのまさかだけど?」




何て事の無いように、勝利くんは答える。





A「む、無理無理…絶対無理!」




勝「後で一緒にお風呂入ろうって言ったじゃん」




A「!…聞き違いじゃなかったんだ…っ」




勝「当たり前じゃん(笑)ほら、Aちゃんも服脱いで」




勝利くんがTシャツを脱ごうとするから、慌ててそれを止める。





A「ま…待って!本当に…ダメなのっ、心の準備が出来てない――。お風呂だけは…一人で入らせて…っ?」




必死に懇願すれば、勝利くんは困ったように肩をすくめる。






勝「…一度見たのに?」




それはきっと、私の身体の事を言ってる。





A「…そ、うだけど…っ」




勝「俺の裸を見るのが恥ずかしい?」




A「…っ!!」




その一言に過剰に反応を示した私を見て、勝利くんは苦笑する。





勝「…タオル、巻いたら一緒に入ってもいい?」




勝利くんもなかなか引き下がってくれない。




甘い瞳に、心が揺るぎそう。





A「…っ…」




熱を帯びた眼差しに、何も言えなくなる。





一緒に入りたくないわけじゃない。




ただ、今はまだ心の準備が出来てない。





変だよね…。




身体を重ねる覚悟は出来てるのに、一緒にお風呂に入れないなんて…。






私が黙り込んでいると、勝利くんは小さく息を吐く。





もしかして、呆れちゃった…?

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セーラ - 前にこの作品を読んだ時12シリーズまであったのですが削除されてますか?確認お願いします! (2020年7月23日 22時) (レス) id: 9ffba0b2d2 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 更新お願いします! (2017年7月7日 0時) (レス) id: 9250739760 (このIDを非表示/違反報告)
まみこ(プロフ) - 最初から読み返して見てぐっと恋人ぽくなってるのにまだまだ初々しい主人公が可愛いです。体育祭の本番どうなるかが楽しみです(^^)今後の展開を楽しみにしてます! (2017年7月5日 18時) (レス) id: b699f5b710 (このIDを非表示/違反報告)
とむろ(プロフ) - この作品とても好きです。なので、更新とても楽しみにしています! (2017年7月1日 16時) (レス) id: a233eeddf4 (このIDを非表示/違反報告)
そなた(プロフ) - 更新ありがとうございます!!:-) (2017年6月16日 14時) (レス) id: 29779a9a59 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りん | 作成日時:2016年12月15日 17時

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