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Vict.417 ページ17

A「…もしかして、A組に好きな人が居るんじゃない?」



今日こそ、確かめてみようと思った。




亜「…っ…」


私の言葉に、亜衣ちゃんは顔を赤くさせる。



A「…やっぱりそうなんだ?(笑)」


亜「ど、どうして……」


A「最初に気付いたのは…遠足の時かな。今みたいに、私のグループの“誰か”を見てたでしょ?」


亜「そ…れは――」



A「…もしかして、マリくん?」


亜「!!」



ハッキリとそう言えば、真っ赤に顔を染める亜衣ちゃん。



A「…当たり?(笑)」


亜「っ…!」



反応に困ったように、亜衣ちゃんは俯いてしまう。



A「ごめんね、余計な詮索しちゃって…。ただ、何か力になりたくて――」


亜「………」


A「亜衣ちゃん?」



亜「…どうして、わかったんですか…?」


恐る恐る、顔を上げる亜衣ちゃん。



何かを決意したように、


亜衣ちゃんは真剣な面持ちでマリくんへの気持ちを認めた。




A「マリくんだって確信したのは…海の時だよ」


亜「海、ですか…?」


A「海の日の朝、皆と対面して自己紹介した時…マリくんが亜衣ちゃんに何か言ったよね?」


亜「………」


A「その時の亜衣ちゃん、様子が可笑しかったから。違和感を感じたって言ったら変だけど――」



亜衣ちゃんがとても悲しそうな顔をしていたのは確か。


だけど、どうしてもあの時のマリくんの言葉が思い出せない……。




亜「―――“不思議な子”」


A「え?」



亜「あの時、マリウスくんは私の事を不思議な子だって言ったんです」



またしても悲しげに笑う亜衣ちゃん。




どうして、そんな悲しそうに笑うの…?




そう問い掛けたいのに、


何故だか聞いてはいけない気がした。




亜「…だけど、それだけで私の気持ちを確信したんですか…?」


A「ううん、最初は健人くんかマリくんのどちらかだと思った。…亜衣ちゃんの視線の先に居合わせたのは彼らだけだったから――」


亜「…決め手は何だったんですか?」


A「お昼の買い出しメンバーを決める時、健人くんは残ってマリくんは買い出し組になったでしょ?」


亜「あ…」


ハッとしたように、亜衣ちゃんの顔が赤くなる。



A「その時、亜衣ちゃんが率先して買い出しチームになったから……もしかして、って思ったの(笑)」



なんて、単純な理由だけど。


こういうのって、自然と好きな人に合わせてしまうよね。

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セーラ - 前にこの作品を読んだ時12シリーズまであったのですが削除されてますか?確認お願いします! (2020年7月23日 22時) (レス) id: 9ffba0b2d2 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 更新お願いします! (2017年7月7日 0時) (レス) id: 9250739760 (このIDを非表示/違反報告)
まみこ(プロフ) - 最初から読み返して見てぐっと恋人ぽくなってるのにまだまだ初々しい主人公が可愛いです。体育祭の本番どうなるかが楽しみです(^^)今後の展開を楽しみにしてます! (2017年7月5日 18時) (レス) id: b699f5b710 (このIDを非表示/違反報告)
とむろ(プロフ) - この作品とても好きです。なので、更新とても楽しみにしています! (2017年7月1日 16時) (レス) id: a233eeddf4 (このIDを非表示/違反報告)
そなた(プロフ) - 更新ありがとうございます!!:-) (2017年6月16日 14時) (レス) id: 29779a9a59 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りん | 作成日時:2016年12月15日 17時

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