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Vict.280 ページ30

A「…っ」




そんなの、勝利くんと二人っきりの方が余計に緊張するよ…。





健「何ひそひそ話してんの?」




健人くんがニヤリと私達を見た。





勝「内緒」




なんて、勝利くんが爽やかに笑うから、



さっきから私の心臓はドキドキしっぱなし。





健「…Aの顔赤いよ?やらしー」




勝「うるさい」




ぴしゃりと勝利くんが言い返すと、健人くんはそれ以上何も言ってこなかった。





?「あれっ」




カラオケ店を出たところで、聞き覚えのある声がした。





?「…Aじゃん!元気してた?」




A「菜花…!」




すごく、久々に会った気がする。





菜「私達もさっきまでカラオケに居たの」




菜花の側に居たのは――




?「キミ、菜花の友達だったんだ?」




先程絡んできたチャラい男の人…。





何処かで見た事があると思ったら、この人が菜花の彼氏だったんだ。




体育館裏で見た光景が、鮮明に蘇る。





菜「えっ、知ってるの?」




?「まぁね。さっき、ちょっとだけ話したよね」




そう言って、ニッコリと私に微笑み掛けてくる。





菜「もう、Aには素敵な彼氏が居るんだから…手を出しちゃダメだよ?」




菜花、すごく不安げな顔してる。





?「知ってる。そこのイケメンくんでしょ?さすがに菜花の友達には手を出さないって」




彼はチラリと勝利くんに視線をやりながら、ケラケラと笑う。





…何その言い方…。




友達じゃなかったら手を出してたって事?




ていうか、彼女に対して普通そんな事言う?





菜「…初めてだよね。Aに彼氏を紹介するの」




A「うん…それより、菜花は元気なの?私は全然元気だけど……菜花、何だか痩せたんじゃない?」




菜「そんな事無いよ?私も元気いっぱいだから!」




そう言って菜花は明るく笑うけど、やっぱり何処か無理して笑ってる気がする…。





A「…ていうか、どうして私達の事知ってるの?」




菜「勝利くんと付き合ってる事?もう皆知ってるんじゃない?私も二人が付き合ってる事は噂で聞いたし」




A「もうそんなに広まってるんだ…」




菜「言いそびれちゃったけど、改めておめでとう。勝利くん、Aの事幸せにしてあげてね」




菜花の言葉に勝利くんは一瞬目を丸くさせてから、そっと微笑み頷いた。




その様子を見て、菜花は何処か悲しげに微笑んだ。





菜花……やっぱり様子が可笑しい。

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作者名:りん | 作成日時:2015年10月30日 10時

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