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Vict.271 ページ21

聡くんの寂しげな後ろ姿が、頭から離れない…。





勝「聡…大丈夫かな」




不安げに顔を曇らせる勝利くん。





A「今は…そっとした方が良さそうだね」





聡くん……



さっき、何かを伝えたそうだった。





私に?




一体何を…?






勝「日も暮れてきたし、そろそろ帰ろっか」




勝利くんはそっと教科書を閉じた。





A「…そうだね」




聡くんの事が気になるけど、今はどうする事も出来ないよね。






帰り支度を済ませ、二人で学校を後にした。





勝「…結局、あんまり勉強出来なかったね」




A「うん…ごめんね」




勝「何で謝るの?」




A「だって…私のせい、だから――」





私が勝利くんにキスなんてしたから…。





勝「………」




A「あんな…学校の教室で……。さっきだって、タイミングが悪ければ聡くんにも見られたかも知れないし」




思い出しただけで、羞恥に顔が赤く染まる。





その時、勝利くんがそっと私の手を握った。




久々に感じた、勝利くんの温もり。





勝「もう、離さないから」




そう言って、勝利くんにキスを落とされた。





ほんの一瞬…唇に触れるだけのキス。




瞬く間も無いくらい、僅かな時間。





勝利くんからのキスに、今度は私が赤くなる番。





勝「…可愛い」




A「っ!」




不意打ちの甘い言葉に、顔から湯気が出そう。





勝「健人くんだけじゃなく、聡にも邪魔されちゃったから」




A「え…?」




勝「今度こそ、誰にも邪魔されずにAちゃんにキス出来た」





照れくさそうに笑う勝利くんが可愛くて、



思わず勝利くんの腕にしがみついた。





勝「…Aちゃん?」




A「大好き……」





勝利くんの事が、大好き。





こんなにも愛しいと思える存在は…



勝利くんしか居ないよ――…。






勝「俺も、Aちゃんが大好きだよ」





こうして、再び気持ちを再確認する事が出来た。




お互いの気持ちなんて、常にシンクロしてるわけじゃない。





こうやって、ふとした時に、確かめ合えばいい。




すれ違ったなら、また気持ちを伝えればいい。





気を遣わずに、言いたい事を言い合えるぐらい…





勝利くんとの関係も、



少しずつ築いていければいいな――…。

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作者名:りん | 作成日時:2015年10月30日 10時

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