彼女の好きなところ。

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Side.you



















ある日社長室に呼ばれた。




「失礼致します。」


『これは、本当かな？』


「違います。本当の経緯お話したいのですが…」






今、写っている俳優さんは、この前私を襲いかけた人。


テレビ局を出た時に、つきまっとって来たため、避けてる所を撮られてしまった。



『金川は？一緒じゃなかったのか？』


「金川さんは、その日体調不良でお休みの日です。否定の場を頂きたいです。」





社長の秘書さんが血相を変えてこちらに来た。



『社長！大変です、あちらサイドが……！』





秘書さんは、パソコンを手に社長に見せる。




『な…！愛川ちゃん、否定は難しいかもしれん。』


「え？」


『相手側の事務所が、否定ではなく、認めたような文書を出している。』





「な、なんで…っ、」




ヤバい泣きそう。


らぶちゃんは、今私が頼んで、蓮くん達の元へ。




「…っ、」


『愛川ちゃん、君が恋人がいるのは知っているよ。』




愛ちゃんがやめた時、心からの仲良しがいなくて、どうしようってなってた時に、手を差し伸べくれたのは社長だった。




「え、？」


『君、その子と出会ってから変わっただろ。』


「っ、なんで…」






『教場IIの時から、明らかに表情が変わった。演技への向き合い方が変わった。鈴木くんとの時も、よかったけど。』



「好きなんです、彼の事が。この記事が出た事によって、あちら側には信頼度が落ちてるかもしれないんです。」







『分かった。愛川ちゃん、まずはジャニーズ事務所と結婚の話をしよう。』


「結婚…？」






『塗り替えるんだよ。話題を。』


「…、蓮くんに相談してみま、す、」









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