幕開け ページ5
目が覚めると、そこは実家の自分の部屋。
時計は、朝6時半を指していた。
実家に帰り着いたことは覚えているけれど、
一体いつの間に部屋に移動して、どうやって
眠ったのかが思い出せなかった。
階下のリビングへ降りていくと、
「あら、起きたのね」
そう言いながら、母はダイニングテーブルに
私のための温かいお茶を置いてくれた。
いつもなら朝早く出勤するはずの父も、
珍しく家に居た。
「お父さん、今日は仕事に行かないの？」
「ん？A、まだ寝ぼけてるのか？
今日は土曜、父さんは土曜は休みだ」
そうか…自分がカレンダー通りに休みがある
わけじゃないから、今日が何曜日かなんて
意識してなかった。
「昨日は、大変だったんだろ？
よく、昨日のうちに帰ってこられたな」
優しい父の顔。
「たまたま、今携わってる仕事の相手先の
ビルを出るところだったの。そこで、
待機させて貰ったお陰で、寒空の下を
ウロウロせずに済んだし…
それに、仕事で人が会社の車で近くまで
送ってくれたの」
「そうか。それはありがたかったな」
「落ち着いたら、その人にお礼しなくちゃね」
「・・・ん・・・そうだね」
少し薄れかけていた昨日の記憶が蘇ってくる。
怖かったこと。
助けられたこと。
感謝したこと。
困ったこと。
・・・ジュノ。
「昨日、急に玄関で気を失ったから
びっくりしたわよ。たまたまお父さんが
早く帰ってくれたから運べたけど」
「ねぇ、私の携帯、知らない？」
「携帯？そこよ。あなた、寝てるのに
すごい力で握り締めてたから、大変
だったのよ。一応、充電してあるわよ」
「あり…がと」
「あ、それから、ジュノ君にはA
が帰りましたってことだけ、メールで
連絡しておいたから。せっかく事前に
いろいろジュノ君が連絡してくれたのに、
こちらから何もないと心配すると思って」
「そうなんだ、それも、ありがと」
いつもながら、いろいろと気が回る母。
「今日は仕事なの？どうやら、一応電車は
復旧してるみたいだけど」
「分からないけど…とりあえず、
会社に連絡入れてみる」
母は、こんな時に仕事だなんて…、
ブツブツ言いながら、私の朝食の支度を
してくれているみたい。
携帯には遅れて届いたメールの山と
沢山の着信履歴。「スーパースター」
という文字を見るだけで泣きそうだったけど、
最初にミンソクオッパにかけた。
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moruma(プロフ) - leveyさん» いつもありがとうございます。年度末〜時間がとれず！創作意欲が減退しちゃってました。まだボチボチ書いていきます。よろしくお願いします！ (2014年4月21日 7時) (
レス) id: 35090915ff (このIDを非表示/違反報告)
levey - 私もまっておりました(^^)続きが楽しみです！ (2014年4月21日 6時) (レス) id: b2ca206980 (このIDを非表示/違反報告)
moruma(プロフ) - あにぴさん» 完全に更新止まってましたからね…待っていたと言ってくださってありがとうございました！また、ゆっくり書き始めますのでよろしくお願いします！ (2014年4月20日 19時) (レス) id: 35090915ff (このIDを非表示/違反報告)
あにぴ(プロフ) - はじめまして！お話しをお待ちしてました^^ ジュノ君辛い時期ですが、これまで沢山の試練を乗り越えてきた二人大丈夫！愛の力は強いんだから‥これからも応援してます＼(^o^)／ (2014年4月20日 14時) (レス) id: 957d559f2b (このIDを非表示/違反報告)
lovey - 悲しいけどオッパの言うことはもっともですね(TT) (2014年2月15日 17時) (レス) id: 07ca5bb71c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：morma | 作成日時：2013年11月12日 1時
