被守護カノジョ tn.Ver(ﾘｸ) ページ18
天使は一人の人を守り続ける義務がある。
霊感と同じで時折見える人がいる。見えてるなら大胆に手伝いをしても構わないだろうと無理する僕の守護対象の家事を全てしていた。
出て行けと悪態をつくが心から思っていないのか強制力はない。
いつものように悪態をつきご飯を食べ始める。
美味しそうに黙々と食べるとこちらも嬉しくなる。
「あ、そう言えば。明日一日でてってよ。」
初めてのことだった。
僕はその性質上邪魔と思う人の目の前に姿を現すことが出来ない。
彼女が寝床に着いたあと僕は姿を消した。
だけど彼女を守る義務はある。
それだけが彼女と僕をつなぎとめていた。
「ほんとに居なくなってる。」
彼女は起きて辺りを見渡した。
朝ごはんの作られていない食卓を見て食事を作り始める彼女。
料理下手な彼女は焦げた目玉焼きを口に入れる。
着替えを始めればいつも「みるな！」と部屋を追い出すのに、今日はキョロキョロと周りを気にしてばかり。
着替えて出かければ鍵を閉め忘れていた。
先輩と待ち合わせの場所であろうところに着くと、男に話しかけていた。
あいつが先輩か
親しそうでで距離が近い。俺の方がずっと一緒にいたのにと
らしくもなく嫉妬する。
家に入って他愛もない話をして、映画を見てお酒が入る。
映画の雰囲気的にも先がある。彼女が溶ける姿は見たくない。僕は彼女から目を逸らしてしまった。
「やめてください！！」
彼女の声だ後ろを振り向くと彼に抑え込まれてる彼女と、押さえ込んでいる先輩の男。
「いいじゃん。部屋呼ぶってことはそういうことでしょ」
「違います。先輩のことはなんとも思っていません！」
ニタリと気持ち悪く笑う男の手が彼女の服の中に侵入する。
その時
"助けて、トントン！"
脳に直で届くのは彼女の助けを求める声。
それを聞いてしまえば僕は
助けなければならない
「ほんま何してくれとんですかね。馬の骨野郎が」
「トントン……」
「男！？なんで誰もいな」
自慢の大きな羽を部屋いっぱいに広げて威嚇する。
剣に手をかけてゆっくりと引き抜けば
「ひっ」と男は小さく悲鳴を漏らす。
「Aに手ェだすアホは、死んでどうぞ」
剣を思い切り振り下ろした。
するとそいつは意識を飛ばして泡を吹いた。
「トントン……？」
「俺がいつもおるからってあんま男家に入れんといて？」
「うん。分かった。」
先輩を外に放り出せば、彼女が男を部屋に呼ぶことはなくなった。
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ケントゥム - 憑き物って「トワイライトプランク」ですよね！！気付いたときめっちゃくちゃ嬉しかったです！！ (2022年7月22日 10時) (
レス) id: 3dc9f6a52b (このIDを非表示/違反報告)
卍エシラ(プロフ) - 紅覇さん» ありがとうございます！ (2020年5月2日 21時) (レス) id: 62414ec622 (このIDを非表示/違反報告)
紅覇 - 悲しすぎて胸の奥がキューってなりました。これからも頑張ってください！！ (2020年5月2日 14時) (レス) id: 6f781d8dfc (このIDを非表示/違反報告)
卍エシラ(プロフ) - 雪鈴さん» これが書きたくて仕方なかったので長くなってしまいました (2020年5月2日 13時) (レス) id: 62414ec622 (このIDを非表示/違反報告)
雪鈴(プロフ) - ……鬱先生、哀しすぎる…ついウルッと来てしまった…｡ (2020年5月2日 13時) (レス) id: 19448fa7ba (このIDを非表示/違反報告)
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